米金利上昇とドル安(18/1/11)

今週に入って米国10年債の利回りが急上昇しています。特に9日、10日の上昇が大きく8日の段階で利回りが2.462%だったのが、

米金利上昇とドル安(18/1/11)

米金利上昇とドル安

今週に入って米国10年債の利回りが急上昇しています。特に9日、10日の上昇が大きく8日の段階で利回りが2.462%だったのが、昨日10日には2.595%と2日間で0.133%も上昇し、昨年3月以来の利回りとなりました。

上段に米国10年債の利回り、下段にドル円の日足を示したチャートをご覧ください。

          米10年債利回りとドル円日足

          米10年債利回りとドル円日足

これまでは米長期金利が上昇するとドル円も買われ、低下するとドル円も売られるという相関が高かったのですが、今週は様子が違います。

きっかけは日銀の買いオペ減額という円金利上昇ではありましたが、その後中国が米国債購入の減額を検討とのニュースに、米国債が売られ(買い手の減少思惑)利回りは上昇しています。しばしばトリプル安という言葉が出てきますが、これは株安、債券安、ドル安と米国資産からの避難という米国売りを示す言葉です。

今回の中国の動向は検討段階とは言うものの、債券安とドル安の2つはミニクラッシュにもなっていませんが売られたことになります。史上最高値更新を続ける米国株にはまだ目立った売りは入ってきませんが、今後米株も下げるような動きになってくると、一段のドル安の動きにつながるリスクもあるため、当面は米国の長期金利、ドル円、米株を並べて注視していく必要があるでしょう。

なお、現在のドル円はテクニカルには昨年11月安値110.84レベルを視野に入れる展開となってきたと考えられます。

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