ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、トルコリラ円は「8.75レベルをサポートに、9.15レベルをレジスタンスとする週」としました。実際のレンジは、安値が8.92レベル、高値が9.24レベルと予想を上回るランド高の週となりました。
ラマポーザ副大統領がANC議長に選出されて以降、ランドは対ドルでも対円でも強い流れが継続していますが、先週はそれに加え与党ANCがズマ大統領の早期退陣に向けた協議を開始するとのニュースが流れてきました。早ければ1月中の退陣とのことですが、ズマ大統領の退陣により早期にラマポーザ大統領就任という思惑がランドの一段高の要因となりました。
すでに先週の週足で示した2014年高値と2016年安値の61.8%戻し9.14は上抜けてきていることから、今度は2016年の安値を起点に2017年3月高値、その後の11月安値への押しをN波動と捉えフィボナッチ・エクスパンションを計算するターゲットを考えます。61.8%エクスパンションが9.34、78.6%(61.8%の平方根)エクスパンションが9.76となっていますので、おおよそ9円台半ばがテクニカルなターゲットと考えられます。
今週はいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足
何本かラインを引いてみましたが、上昇チャンネルは12月15日安値と1月2日安値を結んだサポートラインとその平行線を12月18日安値に合わせたもの、平行線は上記のターゲットで示した9.34と9.76です。こうして見てもわかりますが、南アフリカの改革期待がしばらくはランド高の流れを継続させるであろうことが、テクニカルにも補強されているといったところでしょうか。
今週は大台9.00レベルをサポートに、最初のターゲットをやや上回る9.40レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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