ランド円ショートコメント(17/10/10)

先週のランドは、経済指標など目立った材料は無い中で、米国の金利上昇や株高が高金利通貨から米ドルへの資金還流を起こしやすい地合いになっていた

ランド円ショートコメント(17/10/10)

ランド円ショートコメント

まず先週の振り返りですが、ランド円は上値の重たい展開を考「8.15レベルをサポートに、8.40ベルをレジスタンス」とするする流れを見ていました。実際のレンジは安値が8.14レベル、高値が8.32レベルと、予想より狭い値動きではあったものの、方向感としては正しかったかと思います。

先週のランドは、経済指標など目立った材料は無い中で、米国の金利上昇や株高が高金利通貨から米ドルへの資金還流を起こしやすい地合いになっていたと考えられます。そうした中で、KPMGを中心とする南アフリカの財閥や大統領をも巻き込んでいるスキャンダルが、他企業にも影響を及していることや、先週南ア中銀が発表した経済見通しが相当に悲観的な内容で、この見通しランドの重石となってきています。

今週もランドに大きな影響を与えるほどの材料は見当たりませんが、引き続きKPMGスキャンダルの拡大には注意が必要ですし、テクニカルにもランドの上値は重たそうです。4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

        ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足

        ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足

ここ3週間ほどは、下降チャンネル(ピンクの平行線)の中で緩やかなランド安となっていることがわかります。またチャート内には見えませんが、重要なサポートとして8月安値の8.05があり、現在は同水準をターゲットにする動きであると考えられます。いっぽう
レジスタンスは近いところでは先週高値となりますが、高値を切り下げていることを考慮すると、それよりも低い水準で売りが出やすい地合いです。
今週もじり安の展開を考え、大台8.00レベルをサポートに、8.25レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。


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