トルコリラ円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、トルコリラ円はドル円主導の円高相場継続を考え「30.45レベルをサポートに、31.20レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が30.74レベル、高値が3.44レベルと、思ったよりも堅調な動きを見せた週となりました。
これは、基本的にドル円の動きに沿ったもので、週前半がリスクオフの巻き返し、週後半が米国政治要因のドル安からトルコリラ円も週前半に上げ、その後は下げとほぼ行って来いの動きになったといえます。トルコリラ関連のニュースでは、18日にエルドアン大統領がドイツ在住のトルコ人に対してメルケル首相のCDU(与党)を含め、SPD、緑の党には投票するなといった呼びかけを行いました。これらの党はトルコの敵との発言を行ったのですが、ドイツ側も外相が内政干渉と批判し、トルコとドイツとの関係はますます悪化しています。
今のところは相場への影響は見られませんが、今後の状況次第ではトルコリラ安の要因として考えられる可能性もあり、先週の上昇が今週も続くとは考えにくいところです。
4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 四時間足
先々週で目先の安値を付けたチャートとなっているものの、上記の通り上昇トレンド入りとは考えられませんし、黄色のラインマーカーで示した31.40レベルはここ3週間ほど上値が重たい水準となっていて、今週もレジスタンスとなる可能性が高いものと見ています。
今週は、先週初の安値圏に近い30.75レベルをサポートに、上記レジスタンス31.40レベルをレジスタンスとする流れを見ておきましょう。
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