ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、ランド円は「8.35レベルをサポートに、8.60レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が8.49レベル、高値が8.70レベルと、予想よりはランド高の推移となったものの、膠着した値動きを続けました。
先週の南アフリカの経済指標は小売売上高が予想よりも強く、日米金融政策イベントもあることから、やや水準を上げた後は目立った動きは見られず、また先週の段階でテクニカルに懸念したレンジの下抜けも無かったことで、動きにくかったといってしまってよいかと思います。
今週は20日に1〜3月期の経常収支(予想−780億ランド、前回―760億ランド)、21日にCPI(予想同年前月比+5.3%、前回+5.3%。)と2つの材料があります。どちらも予想から上下に振れた場合に一時的にランドに動きが出て来る可能性はあるものの、よほど変な数字も無い限りレンジを変えるほどの影響も無いと言えるでしょう。
4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円四時間足
レンジというのは、5月18日安値8.10と5月29日高値8.74の半値8.42と高値8.74とに挟まれるレンジ(赤いライン)を言います。若干下回る位置もありますが、過去4週間はほぼこのレンジ内のもみあいに終始していて、再びレジスタンスに近づいている現在、果たして上抜け出来るかどうか。
経済指標で良い数字が出れば上抜けの可能性も出て来るものの、簡単には抜けさせてくれないという可能性の方が高そうです。今週は8.50レベルをサポートとしながら、いったんはこのレジスタンスをつっかける動きを考え、8.80レベルをレジスタンスとした週とします。
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