ランド円レポート月曜版(2017年3月6日)

先週はトランプ大統領の議会演説に目が向かいましたが、演説自体は肩透かしでそれ以上に3月FOMCにおける利上げ思惑の高まりが

ランド円レポート月曜版(2017年3月6日)

ランド円レポート月曜版

今週はランド円となります。

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円は「8.55レベルをサポートに、8.85レベルをレジスタンスとする流れ」としました。実際のレンジは、安値が8.52レベル、高値が8.78レベルと、予想レンジよりもわずかに低めのレンジとなりましたが、ほぼ予想通りの動きとなりました。

先週はトランプ大統領の議会演説に目が向かいましたが、演説自体は肩透かしでそれ以上に3月FOMCにおける利上げ思惑の高まりが市場全体のドル高ムードを形成していましたが、ランドはドル円が114円台後半に上伸する場面においてもテクニカルに重要なレジスタンス13.20(以前の長期サポート)でしっかりと上値を抑えられ、新興国通貨売りには繋がりませんでした。

また先週28日に一時的にランド売りが入った場面は、南アの貿易収支が予想の+13億ランドに対して、−108億ランドと大幅な貿易赤字となったことによるものですが、この悪い数字にもかかわらず、その日のうちに下げる前の水準に戻したところを見ると、ドルランドの13.20水準におけるドルの戻り売り(ランド買い)は依然として根強いものがあると感じました。

参考までにドルランドの日足チャートをご覧ください。

              ランド円日足

              ランド円日足

昨年8月、11月、今年1月と何度も反発してきた13.20レベル(ピンクの太い水平線)を2月に下抜け、その後の戻しでは同水準がしっかりとしたレジスタンスになっていることがよくわかります。更に昨年11月高値と今年1月高値を結んだレジスタンスライン(ピンクの細線)が現在のランド高(ドル安)のトレンドとなっていることもわかります。

それでは、上記テクニカルを踏まえていつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

    4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)

    4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)

まず、レジスタンスについては2月15日高値の年初来高値8.84が強いレジスタンス(赤の実線)となっていて、その後わずかではあるものの高値を切り下げ、イエレン議長講演直後の高値も週間高値を超えることはありませんでした。ただ、基本的にランド高のトレンドを考えていますので、8.84がレジスタンスと上方向にはあまりキャップを置かない方が良いと思います。

いっぽう、先週の貿易収支直後の安値を除けば2月17日安値8.57レベルがサポート(赤の点線)として効いていることもわかります。このサポートと年初来高値とで挟まれたレンジを今週ももみあいの水準とすると考えることが妥当でしょう。

中途半端な数字ではありますが、今週は8.57レベルをサポートに8.84レベルをレジスタンスとするもみあいの一週間を見ておきます。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る