トルコリラ円ショートコメント(2017年1月23日)

前週に29.05レベルの安値をつけ、いったんポジション調整が進んだ後の小康状態

トルコリラ円ショートコメント(2017年1月23日)

トルコリラ円ショートコメント

まず先週の振り返りですが、「29.00レベルをサポートに、31.00レベルをレジスタンスと30円の大台を挟んでもみあいの週」とし、実際のレンジは安値が29.68レベル、高値が30.68レベルとなり、30円の大台は挟んでいますが思った以上に値動きの少ない週となりました。

前週に29.05レベルの安値をつけ、いったんポジション調整が進んだ後の小康状態ということになりますが、材料的には何ら変化は無くトルコリラを取り囲んでいる材料には好材料となるものは何も見いだせない状態です。

今週は24日に中銀の政策金利発表がありますが、トルコではCPIが高く今回は利上げが行われるとの見方がコンセンサスとなっています。さすがにエルドアン大統領の圧力程度では利上げを行わないという選択肢は無いとみて良いでしょう。

現在のトルコの金利は政策金利8.0%を中心に、翌日物借入金利が7.25%、翌日物貸出金利が8.50%のコリドーとなっています。前回12月の時点では利上げを見込む向きがやや多かったものの据え置きとなったことで、今回は政策金利と翌日物貸出金利が0.50%利上げされ、それぞれ8.50%と9.00%になるとの見方です。

これがきっかけとなってトルコリラに一時的に買いが入る可能性はありますが、これまでの経緯から考えると再びトルコリラ安へと方向転換するリスクの方が高いと考えられ、上がったところは売りのスタンスがよいでしょう。

4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

       トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円四時間足

       トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円四時間足

現状は落ち着いた動きとなっていますが、背円週末の水準に近い31円水準では戻り売りを考える向きが多そうですから、今週も先週同様に30円の大台を挟んで、29.00レベルをサポートに、31.00レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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