ランド円レポート月曜版(2017年1月23日)

先週は材料的にはCPI、小売売上高とありましたがCPIはかなり高く前年比で6.8%、また小売売上高はマイナス予想よりも強く前年比+3.8%となっていました。

ランド円レポート月曜版(2017年1月23日)

ランド円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円は「8.30レベルをサポートに、8.60レベルをレジスタンスとする流れ」としました。実際のレンジは、安値が8.30レベル、高値が8.51レベルと、予想レンジ内の動きとなりましたが、思ったよりは高値が伸びなかった印象です。

先週は材料的にはCPI、小売売上高とありましたがCPIはかなり高く前年比で6.8%、また小売売上高はマイナス予想よりも強く前年比+3.8%となっていました。どちらもランド高材料と取ることも出来るのですが、指標後もドルランドにあまり動きは見られませんでした。ドルランドが13台半ばで落ち着いた値動きとなっている中で、ドル円の上下の動きが結果としてランド円の動きにつながったと考えられます。

今週は、まず24日に中銀の政策金利発表があります。予想は現状維持の7.0%となっていて、サプライズ(あるとすれば利上げ)が無ければ材料とはなりにくいでしょう。また26日にはPPIが発表されますが、こちらも先週のCPI同様前年比で6.9%とかなり高い数字(前月も6.9%)になっていて、今後もしCPI、PPIが更に高い数字となるようであれば来月以降の利上げの可能性が高まるかもしれないといったところです。

そうなると今週もドル円の動きの影響が強いと考えられますが、ドル円はトランプ大統領就任式が終わり、通商政策の柱としてTPPの廃止とNAFTAの見直しをホワイトハウスのウェブに載せると早速、保護主義をイメージさせる動きに出ています。今後新政権が打ち出してくる政策は、米国第一をキーワードに通商面では保護主義に走る懸念から少なくともドル円に関しては円高に動きやすい材料となります。

先週木曜にドル円がつけた戻し高値115.62レベルが短期的にはドルの高値として意識されやすく、再び先週安値112.57レベルを試しやすい地合いにあると考えざるを得ません。ランド円に関しても、ドルの動きとしては同様の動きを辿りやすいものの、ドル円での円高圧力がランド円でも上値を抑える要因となると見ることが自然です。

今週も4時間足チャートを(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

        ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

        ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

1月4日2つ目の高値(8.64、当日高値は8.65)と先週高値(8.51)を結んだレジスタンスラインにパラレルラインを引いてみました。ランド円自体は底堅い動きをしているものの、1月4日の高値以降は高値を切り下げ、安値も切り下げる短期下降トレンド入りをしていると考えることができます。

上記のドル円での円高リスクがあるとすれば、この平行チャンネルの中で上値が重たい動きを継続する週になると見ることが自然です。かなり下方向に振ったレンジ予想となりますが、今週は8.25レベルをサポートに、8.50レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

なお、明日の政策金利でサプライズの利上げがある場合は、このチャンネルを上抜けてランド高に振れることになるでしょうが、現状ではその可能性はかなり低いと言えるでしょう。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る