トルコ中銀政策金利据え置き(2017年1月25日)

昨日トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定し、瞬間的にトルコリラが大きく売られる展開となりました。

トルコ中銀政策金利据え置き(2017年1月25日)

トルコ中銀政策金利据え置き

昨日トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定し、瞬間的にトルコリラが大きく売られる展開となりました。

1時間足チャート(上段トルコリラ円、下段ドルトルコリラ)をご覧ください。

         トルコリラ円 ドルトルコ 一時間足

         トルコリラ円 ドルトルコ 一時間足

 

政策金利据え置きの発表とともに、トルコリラ円は29.58レベル、ドルトルコリラは3.8288レベルのそれぞれトルコリラ安をつけましたが、直後にほぼ発表前の水準へと戻しました。

これは週初のショートコメントに書いた内容を今一度書き抜いておきます。

「現在のトルコの金利は政策金利8.0%を中心に、翌日物借入金利が7.25%、翌日物貸出金利が8.50%のコリドーとなっています。前回12月の時点では利上げを見込む向きがやや多かったものの据え置きとなったことで、今回は政策金利と翌日物貸出金利が0.50%利上げされ、それぞれ8.50%と9.00%になるとの見方です。」

今回は政策金利と翌日物借入金利こそ変化はありませんでしたが、翌日物貸出金利は0.75%引き上げが行われ、これはコンセンサスの0.50%よりも大きな引き上げとなりました。

エルドアン大統領の顔色を伺いながら政策金利は現状維持として、上限金利のみを引き上げたというのが舞台裏ではないかと見ていますが、市場は直後の政策金利維持から上限レートと後期流動性貸出金利(今年から使われている実質的な上限レート)の1.0%引き上げ(10.0%→11.0%)を見て、全体としては想定通りという判断をくだしたと言えます。

しかし、トルコ国内では引き続きインフレ見通しが強く、トルコリラも弱い状況が続いていますので、今回の利上げでもってトルコリラが安定するきっかけには到底なりえないものと考えられます。

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