ランド円レポート月曜版
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円は「週後半は8.45レベルをサポートに、8.80レベルをレジスタンスとする流れ」としました。実際の水曜以降のレンジは、安値が8.45レベル、高値が8.65レベルと、予想レンジよりも狭い値幅で思いのほか上値が伸びなかったという印象です。
年始の1週間は他のクロス円同様にドル円の動きの影響が大きかった週で、週前半は円安の動き、後半は円高の動きの後、雇用統計に向け円安の動きに戻したというのがドル円の動きですが、ランド円の動きもほぼそれに沿った流れの中で、時にドルとして同じ動きとなり動きが少なかったという程度のものでした。
今週は南アフリカの材料としては目立ったものが無く、引き続きドル円の動きに左右されやすい週になるものと考えられます。ドル円相場でもっとも気になるイベントは、11日のトランプ次期大統領の会見です。これはドル円だけでなく、ドル全般に影響を与えるものですが、ここに来て自動車産業に対して口出しした結果、トヨタが米国への投資計画を示す等、日本しいてはドル円に与える影響が最も大きいと予想されます。
ドル円の動きは雇用統計で118円台半ばの高値を超えられず、その後反落し12月高値以降の安値を示現しています。先週の安値を下抜ける動きとなった場合、ドル円の動きに追随してランド円もまた下げる動きに繋がりやすいと考えることが自然でしょう。
今週もチャートは4時間足(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円 (四時間足)
ランド円の場合、息の長い上昇トレンドを続けていることもあって、どの安値を起点にするかはいくつもの候補がありますが、直近のところで短期の判断を行うのであれば12月19日安値8.26の押しを起点とすることにそれほど異論は無いかと思います。
そして先週の8.65で短期的な高値を見たと考えると、現在の水準はちょうど半値押しの水準にあたり、ここから61.8%押しの8.41、さらに78.6%(61.8%の平方根)押しの8.34を視野に入れる展開と考えて良いでしょう。
今週は上記ドル円での円高リスクとランド円のテクニカルなターゲットを前提に、8.35レベルをサポートに、8.60レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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