トルコリラ円ショートコメント(2016年12月12日)

先週月曜には一時3.5600のドル高値(トルコリラ安値)を付けていたドルトルコリラが木曜には一時3.3389レベルまでドル安トルコリラ高が進み、

トルコリラ円ショートコメント(2016年12月12日)

トルコリラ円ショートコメント

まず先週の振り返りですが、「31.50レベルをサポートに、32.50レベルをレジスタンスとする流れ」を見て、実際のレンジは安値が31.65レベル、高値が33.97レベルとなり、予想レンジよりも大きくトルコリラ高に振れる週となりました。

先週月曜には一時3.5600のドル高値(トルコリラ安値)を付けていたドルトルコリラが木曜には一時3.3389レベルまでドル安トルコリラ高が進み、それに伴ってトルコリラ円は大きく上昇する動きとなりました(チャート下段参照)。きっかけとしては、6日にトルコ中銀総裁があらゆる手段を用いてリラの価値を守ると述べた上で、今後の相場変動によっては政策金利引き上げも辞さない考えを示したことから、短期的にトルコリラの買い戻しが進んだこと、またそれほど注目されていた材料では無かったもののトルコの経済指標が予想以上に強い数字となっていたことが理由です。

ただ、木曜には急速にリラ売りの揺り戻しが来ていますし、トルコの金利についてはエルドアン大統領は明らかに利上げに難色を示していることもあって、今後継続的に利上げが行われるとは考えにくいところです。トルコ国内の不穏な情勢を考えると短期的にトルコリラは戻し高値を付けたと考える方が妥当です。

トルコリラ円とドルトルコリラ(下段)の4時間足チャートをご覧ください。

    トルコリラ円とドルトルコリラ(下段)の4時間足チャート

    トルコリラ円とドルトルコリラ(下段)の4時間足チャート

先々週の安値と先週高値とで目先のレンジを付けた感が強いチャートです。今週はトルコの経済指標は月曜にGDP、木曜に失業率と注目度の高い指標はあるものの先週大きなレンジを抜けることは無いと見ています。週末には爆弾テロも起きていますしややトルコリラの上値が重たい流れを見て、今週は32.40レベルをサポートに、33.40レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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