ランド円レポート月曜版
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円は「7.40レベルをサポートに、7.80レベルをレジスタンス」としました。実際のレンジは、安値が7.63レベル、高値が8.05レベルと、予想レンジよりもそれぞれ20銭ほどランド高での動きに収まりました。
先週は政策金利も据え置かれ、ランド円自体は南アフリカの材料よりもドル円での円安の影響が大きかったこともあるのですが、下の1時間足チャート(上からドル円、ドルランド、ランド円)を見ても分かる通り、週前半はドル円が落ち着いた動きをしている中でドルランドが前週からのランド買い戻しの動きが継続し、週後半は逆にドルランドが落ち着いた動きをしている中でドル円での円安が進行した結果(ピンクの矢印で示した部分)と言えるでしょう。
ドル円、ドルランド、ランド円 1時間足
今週ですが、引き続きドル円の動きがキーとなってくると考えられます。まず先週金曜に113.90で短期的な高値を付け、週明けの前場には111.36レベルと高値から2円54銭と9日の大統領選開票日以降もっとも大きな調整を見ています。すでに9日安値(101.19)から13円近いドル上昇を見てきたことに加え、今週末の米国雇用統計を前にポジション調整が出ている様子です。
他にも30日のOPEC総会を前にNY原油に売りが出ていることや、日経平均株価が年初来高値から反落している動きもリスクオフの動きにつながっていると考えられるのですが、あまり難しく考えず、ドル円は大きなドル上昇のあとの短期的な調整局面入りと捉えておくとよいでしょう。
ランド円に関しては、昨年の12月以来11か月ぶりに8.0円の大台を回復する動きを目指していたことも大きく、直前に載せきれずに11月8日にトライできず反落していたことも、テクニカルには大台回復の流れを加速させた面があります。今週は、ドル円の調整とランド円の大台示現の達成感からいったんは調整が先行しやすい地合いではありますが、長期的にはドル円に引っ張られながらランド高・円安の動きを継続しやすいと見ています。
最後に今週のレンジ予想ですが、下のランド円の週足チャートを見ていただくとわかるように、テクニカルにはランド円は底打ちのチャートパターンとなっていて、これはドル円の週足以上にきれいな形になっています。
ランド円週足
短期的な調整を経た後は再びランド高・円安の動きへと回帰しやすい流れと見て、今週は7.80レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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