トルコリラ円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、「32.40レベルをサポートに、33.30レベルをレジスタンスとする流れ」を見て、実際のレンジは安値が32.53レベル、高値が33.51レベルとなり、瞬間的に高値が大きく伸びる展開を見せました。
これは政策金利が予想外の0.50%引き上げとなったことによるものですが、瞬間的な高値を付けた1時間後には元の水準よりもランド安となり、週末クローズもほぼ週初の安値圏に近い水準での引けとなりました。
米国大統領選以降の米国の長期金利上昇幅とほぼ同じですから、インフレを抑えると同時に、新興国の中でもリスクが高いトルコから米国への資金還流を抑える目的も大きかったものと考えられます。
トルコリラ円の4時間足チャート
ドル円での円安スピードが目立たないくらいトルコリラでも売り圧力があるためトルコリラ円はここ3週間33.20レベルを超えて来ると売りが出てきます。いっぽう3週間前の米国大統領選開票後の瞬間安値を除けば32.50レベルがサポートとなってきましたが、トルコリラの売りが強いことから、下値をトライしようとしている印象です。
今週は引き続きトルコリラ円に関しては上値の重たい展開を予想し、32.30レベルをサポートに、33.00レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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