トルコリラ円ショートコメント(23/11/27)

実際のレンジは安値が5.01レベル、高値が5.19レベルとなっていますが、実質的な安値は5.08レベルであったと考えられます。

トルコリラ円ショートコメント(23/11/27)

トルコリラ円ショートコメント

先週の振り返りですが引き続き下降チャンネル内での動きを継続するという従来の見通しに戻し、「5.14レベルをサポートに5.24レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が5.01レベル、高値が5.19レベルとなっていますが、安値はスパイク状の買い気配のみが下がったことによるチャートと見られ、実質的な安値は5.08レベルであったと考えられます。それでもこれまでの下降チャンネルを下抜け一段とトルコリラ安の動きになってきたと見てよいでしょう。

先週のトルコリラは、トルコ中銀による金融政策決定会合があり、予想通り5.0%の利上げを実施しました。一部で2.5%の利上げに留まるという見方もあり意見が分かれていましたが、中銀としては当面は各回5%ずつ利上げを行うタカ派なスタンスであると見てよさそうでしたから、今回の利上げにも特に反応はありませんでした。

問題は既に政策金利が40.0%に到達したことで、ここからどうするのかが気になりますが、インフレ率が60%を超えるような状況下ではあるものの、そろそろ利上げのペースを緩やかにしてくる可能性もありそうですし、一気にインフレ鎮静を狙い50%までは利上げを継続する可能性もありそうです。この点に関してトルコ中銀は声明で「引き締めのペースは減速し、引き締めのサイクルは近く完了する」、「物価の持続的な安定を確保するため、必要な限り引き締めを維持する」と米欧中銀のような意味合いの声明を出しました。

つまり、そろそろターミナルレートに近いと見られ、次回42.5%へと利上げを行った後はしばらくその水準を長期的に維持するというように読めます。次回の中銀の会合の注目度が上がりましたが、それでも現在の緩やかなトルコリラ安が変わることは無いと見てよいでしょう。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

ドル円での円高の影響が大きいですが、これまでの水準から一段と下げてきていることがわかります。次のターゲットとしては大台5円ということになるでしょう。いっぽうで上値は先週の高値圏が今週もレジスタンスになってくると見ています。

今週は大台5.00レベルをサポートに5.20レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

(トルコリラ円のレポートですが、今回をもってしばらくの間休載させていただきます。ご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承ください。)

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