トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「トルコリラが緩やかな通貨安をとなる中で、テクニカルには平行下降チャンネルを下抜ける可能性が高まっていることから、5.15レベルをサポートに、5.30レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が5.19レベル、高値が5.28レベルとチャンネル下抜けは起こらず、下降チャンネル内での動きを継続した一週間でした。
また下ヒゲのスパイク状の動きを排除すると実際の安値は5.21レベルであったと見られ、かなり狭い値幅での値動きに収まり、下降チャンネル内で横方向のもみあいに終始したと言えます。先週はドル円が週を通して円安が強まりましたが、トルコリラ安の巡航速度に比べ、円安が目立った結果と見てよさそうです。
最近は中銀会合でも動きが鈍くなってきてトルコリラ安の流れは基本的に大きな変化が無いのですが、前週までに比べると対ドルでのトルコリラ安の速度がやや緩やかになってきています。これは4時間足チャート中段のドル・トルコリラに方向を示すラインが引いてあるのですが、このラインに沿った動きからラインよりも下での動きになって来ていることからもわかります。そうした中で円安地合いが継続している間はトルコリラ円については、下降トレンドから横方向のもみあいの動きになってくると言えそうです。
いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
注目すべきは中段のドルトルコリラの上昇ペースが鈍っていることですが、トルコリラ円でも下降チャンネルのレジスタンスラインを上抜けそうな流れになって来ていることがわかります。
下降チャンネル以外に引いてある2本の水平線は下の赤いライン5.22は最近の実質的な安値圏を示し、上の青い水平線5.33は先々週の高値を示しています。今週はこれら両線に挟まれた水準で横方向のもみあいになりやすいと考えています。
今週は上記水準そのままで、5.22レベルをサポートに、5.33レベルをレジスタンスとする狭い値幅でのもみあいの週を考えておきます。
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