ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、ドルランドが買われる動きとなったことから、結果としてランド円は上昇
〇リスクオフにより安全資産である金に資金流入、金価格上昇が好材料と考えられたためのランド買い
〇イスラエル情勢が早期に落ち着く場合は金価格の下落とランド安に要注意
〇今週は以前の安値圏と重なる7.70レベルをサポートに、大台8.00レベルをレジスタンスとする週を見る
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「下げたことでそれまでの動き(上昇トレンド)に変調を来し戻り売りが出やすい地合いになったことから、7.50レベルをサポートに、7.75レベルをレジスタンスとする週」を考えました。実際のレンジは、安値が7.62レベル、高値が7.92レベルとなり、2週間かけての行って来い相場となったことで方向感を失い、横方向の動きとなってきました。
先週のランドは、週初からドル円は底堅い動きとなるいっぽうで、ドルランドではドル円とは逆にドルランドが売られる動きとなったことから、結果としたランド円は上昇しました。このドルランドでのランド買いの動きですが、先週は前週末にハマスによるイスラエル攻撃によるリスクオフが安全資産(逃避資産)である金に資金が流れ、金価格上昇がランドにとって好材料と考えられたことによるランド買いと見てよさそうです。
以下のチャートはドルランド(青、右軸)と対ドルの金(オレンジ、左軸・上下逆表示)を1時間足で比較したチャートです。
全く同じではありませんが、似たような動きをしていることがわかります。引き続きイスラエル情勢は緊迫しているものの、米国や中東で仲介する国によって停戦という方向になれば金が売られてランドが売られる流れになるでしょうし、緊張した状態が続けば金価格も高止まりしてランドも堅調という動きになりそうです。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
2週かけての行って来いで改めて直近高値の7.92レベルを試しやすい地合いにあると言え、ここを上抜けると大台8円を視野に入れることとなりますので、今週は上値に関しては大台を考えておいた方がよさそうです。いっぽう下値は悩ましいのですが、以前の安値圏7.70レベルを考えておくとよいでしょう。
今週は改めて上値を試しやすくなったと見て、以前の安値圏と重なる7.70レベルをサポートに、大台8.00レベルをレジスタンスとする週を見ておきますが、イスラエル情勢が早期に落ち着く場合には金価格の下落とランド安に動くであろう点には注意です。
注:ポイント要約は編集部
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