トルコリラ円ショートコメント(23/10/2)

今週はトルコの9月CPIの発表がありますので、引き締めに転じてからの効果が出ているのかは念の為チェックしておきたいところです。

トルコリラ円ショートコメント(23/10/2)

トルコリラ円ショートコメント

先週の振り返りですが「引き続きレンジ内で横方向の動きを継続すると見て、5.35レベルをサポートに、5.50レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が5.20レベル、高値が5.45レベルとなっていますが、最近のビッド・アスクが広がりビッドが下がることが頻発していることが理由で、実際の安値は5.35レベルを下回ってはいないと考えられます。

先週のトルコリラは前週の利上げ後ということであまり大きな材料はありませんが、最近のトルコ中銀はインフレ抑制に向け正しい金融政策(大幅利上げ)を行っているという見方は広がっていますので、どこかの段階で海外からの投資が戻ってくれば、トルコリラ高へ大きく動く可能性はありますが、まだその段階には至っていないようです。

長期的なドル高・トルコリラ安のトレンドも以前の巡航速度に戻ってきましたので、最近の円安の動きを考えると当面のトルコリラ円は横方向の動きを継続しやすいと見てよいでしょう。仮にドル円で介入が入ると、一時的にドル円、トルコリラ円とも円高に振れる場面もあるでしょうが、介入が落ち着いたところは絶好の買い場と考える参加者が多く、今のトルコリラ円では大きく下げることにはつながらないと思われます。

今週はトルコの9月CPIの発表がありますので、引き締めに転じてからの効果が出ているのかは念の為チェックしておきたいところです。前回は年率で58.94%とまだまだ政策金利よりも高いインフレ率となっていますので、ある程度の低下を見ないと利上げ催促相場になりそうです。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

横ばいを考えると3本ある水平線のうち上2本の間(8月24日急騰時のレンジの半値押しと78.6%押し)での動きが妥当と思えます。引き続き下ヒゲでのチャート上の振れはあるでしょうが、今週は5.35レベルをサポートに、5.50レベルをレジスタンスと先週と同じレンジを示しておきます。

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