ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、週初は買いが先行、前週高値を超え一時7.92レベルに
〇その後下げに転じるも、週後半はランドが底堅く、週末は再び週初の高値へ行って来いの値動きに
〇中長期的には現在のランド高の動きは8円の大台を前に上がり切らないか
〇米金利上昇の動きによる金価格の下落もランド売りに繋がってくる可能性高い
〇今週は、7.75レベルをサポートに7.97レベルをレジスタンスとする
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「短期トライアングルを上抜けて上昇チャンネルへと変化、サポートは抜けたレジスタンス、レジスタンスは4週前の高値を考え、7.75レベルをサポートに、7.95レベルをレジスタンスとする週」としました。実際のレンジは、安値が7.73レベル、高値が7.92レベルと、ほぼ予想していたレンジでの展開となりました。
先週のランドは、週初こそ買いが先行し一時7.92レベルと前週高値を超えたものの8月29日高値(7.93レベル)は超えられず、主にテクニカルな要因で下げに転じることとなりました。ただ週後半はドル円に比べるとドルランドでのランドが底堅い動きとなったため、週末には再び週初の高値へと行って来いの値動きを見せることとなりました。
材料的には米金利上昇や中国の景気が思わしく無いことなど南アフリカにとっては悪材料のほうが目立つのですが、ドル円同様に高金利通貨に対しての国内投資家からの円売りの動きもランドを下支えしているように思います。ただ、米金利動向にしても中国の景気動向にしてもすぐに変化するような話では無いことを考えると、中長期的には現在のランド高の動きは8円の大台を前に上がり切らないと見た方がよさそうです。また米金利上昇の動きによる金価格の下落もどこかでランド売りに繋がってくる可能性は高いように思えます。
テクニカルには週足チャートから見て行きます。
ランド円は2022年高値と2023年安値の61.8%戻しが8.06となっていて、2023年高値が8.04レベルとほぼ同水準で止められたことがわかります。この動きを見ると現在は8円の大台より上の水準は強いレジスタンスとなりやすいと見ていた方がよいでしょう。
このことを踏まえていつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
チャート上端に見える赤の水平線が8.04の年初来高値です。同水準に向かってはいるもののまずはその手前に平行上昇チャンネルの上側が位置し、今週はその水準は7.97レベルとなります。またチャンネルの下側のラインは7.75水準に位置しています。
徐々に上限に近づいてはいるものの、今週のところは緩やかな上昇トレンドを継続中と考え、7.75レベルをサポートに、7.97レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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