ランド円レポート月曜版(23/9/19)

ランド円は7.83レベルまで買われたものの、戻り売りも出て膠着状態での引けとなりました。

ランド円レポート月曜版(23/9/19)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、7.83レベルまで買われたものの、戻り売りも出て膠着状態での引けとなる
〇今週は南ア中銀も金融政策決定会合を開催、現状維持がコンセンサスのため大きな材料にならない可能性
〇ランド円はやや上値が重い印象、動きが出るのはFOMC以降と思われる
〇7.65レベルをサポートに、7.85レベルをレジスタンスとする週を見る

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「7月末高値と8月安値とのフィボナッチ・リトレースメントの水準を参考にして、7.55レベルをサポートに、7.75レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.65レベル、高値が7.83レベルと、予想よりもやや高い水準での取引となりました。

先週のランドは、週初こそ条件が整えばマイナス金利解除も、との植田日銀総裁発言を受けた円買い戻しが先行しましたが、その後マーケットが落ち着きを取り戻すと改めて円売りの動きが強まったこと、また米国CPIが予想よりも弱かったことでFRBはECBとは異なり現状維持思惑が強まったことで、新興国通貨には好材料となりました。ドル円が年初来高値を更新した動きもあり、ランド円は7.83レベルまで買われたものの、戻り売りも出て膠着状態での引けとなりました。

今週はFRB、日銀だけでなく南ア中銀も21日に金融政策決定会合が開かれますが、3中銀ともに現状維持がコンセンサスとなっていることもあり、中銀会合自体は大きな材料とはならなそうです。そうなるとドル円の絶対的な日米金利差による円売りの動きと、同じく中国の景気減速懸念が続いていることによるランド売りの動きとでどちらにバランスが崩れるのかで目先の方向がでることになると考えられます。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版

ドル円での円安の動きに比べるとランド円はやや上値が重い印象で、青のトライアングルで示したように上下の値幅を狭め膠着をどちらに抜けるのかを待っている段階と言えます。それでも7月安値と8月高値とのレンジを抜ける動きにまではつながらず、このレンジ(7.49〜7.93)の中で上に動くか下に動くかの差程度です。

またこのレンジの半値(青のターゲット)が7.71となっていて、しばらくは同水準が均衡しやすい水準になってくると考えられます。今週はこの半値よりもやや上の水準となるフィボナッチ・リトレースメントの各水準を参考にして、7.65レベルをサポートに、7.85レベルをレジスタンスとする週を見ておきますが、動きが出るのはFOMC以降ということになるでしょう。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る