ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、「テクニカルな観点から7.90レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスと一段高を見込む週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.56レベル、高値が8.04レベルと、これまでの上昇トレンドを下抜けランドが大幅安となる一週間でした。
先週のランドは、ドル円での円安進行以上にドルランドでのランド安が目立ちました。このランド売りの背景には米金利上昇の動きが対円以上に対ランドでドル高の動きにつながったという新興国通貨の弱点が目立った動きと言えますが、ファンダメンタルにも中国のPMI、南アのPMIともに弱い結果となったことなど、悪材料ばかりが目立つ中で、テクニカルにも下降に転じたことによる下げと言えるでしょう。
テクニカルにはまずドルランドの日足チャートをご覧ください。
6月高値から高値安値ともに切り下げる展開を続けていましたが、先週のドル高の動きから6月高値と7月安値の半値戻しとも重なるレジスタンスラインを現在進行形で試しているところです。このレジスタンスを明確に上抜けてくるとしばらくはランド安が継続しやすくなるため注意が必要ですが、最大の材料は米金利となります。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
先週の安値は7月安値と高値の78.6%(61.8%の平方根)押しで止まっているため、ごく短期的には下げ止まった可能性もありそうです。また上値は7月高値と8月安値の半値戻し7.80が上値を抑えられやすい水準です。
これらのテクニカルなポイントから、今週は7.55レベルをサポートに、7.80レベルをレジスタンスとする週とします。
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