ランド円ショートコメント
先週の振り返りですが、「木曜までは7.55〜7.70を中心レンジとした動き、利上げの場合は7.80を目指し、現状維持の場合は7.45を目指すという見通し」を示しました。実際のレンジは安値が7.61レベル、高値が7.89レベルと、予想よりもランド高に動いた一週間となりました。
南ア中銀は20日の会合で8.25%と現状維持を決めました。事前の予想は現状維持と利上げとで半々となっていたため上記のような予想を示したのですが、現状維持にもかかわらずランドは下げずに週末に向けて買われる動きとなりました。ただ、これはランドが強かったのではなく、週後半の円安の動きとともにランド円でも円売りの動きになっただけです。ドルランド自体は横ばいでランド高になっていたわけではありません。
またテクニカルにこれまでレジスタンスとなっていた7.80を上抜けたことから、買いが強まったという面はあったかと思います。テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
この2週間ほどピンクの平行上昇チャンネルの中での動きとなっていますが、さすがにチャンネル幅が狭いため、今週もこの中での動きを続けるとは思えません。FOMCで利上げがあるとランドとの金利差が拡大しランド安要因になりそうですから、3週前の安値と先週高値との38.2%押しとなる7.71水準を下値の目途と考えています。
いっぽうで上値は先週高値を若干超える動きがあっても、大きくは上がらないと見ています。これらの見方から、今週は7.10レベルをサポートに、7.95レベルをレジスタンスとする週とします。
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