トルコリラ円ショートコメント(23/7/17)

実際のレンジは安値が5.20レベル、高値が5.45レベルと、予想よりも早くテクニカルなターゲットを試す上値の重い値動きとなりました。

トルコリラ円ショートコメント(23/7/17)

トルコリラ円ショートコメント

先週の振り返りですが、「5.55レベルの上値が重いため同水準をレジスタンスと考え、安値は中期的には引き続きテクニカルなターゲット5.21を試す流れにあるもののペースダウンすると見て、5.30レベルをサポートに、5.55レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が5.20レベル、高値が5.45レベルと、予想よりも早くテクニカルなターゲットを試す上値の重い値動きとなりました。

トルコリラは前回6月の金融政策前後の荒れ相場は収まったものの、インフレ率(38.21%)に対して15.0%と金利正常化を考えるには全く足りないという評価を下され、その後もトルコリラ安が続くという皮肉な結果でした。こうなると、今週の中銀会合でどうするのかに注目が集まることになりますが、前回会合の議事録でも引き締め継続が示されていたことから、一気にでは無く着実に上げていくというところなのでしょうか。

ただ、エルドアン大統領が利上げに否定的な態度であることも変わりなく、今週の結果次第では利上げしてもトルコリラ安という前回のような結果になりかねません。現時点でのコンセンサスは+3〜5%で18〜20%と言われていますが、まだインフレ率には程遠い状況であることは変わりません。

20%であればよいでしょうが、18%だと会合後のトルコリラ売り必至というところではないでしょうか。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

既に最初のターゲットを達成しましたので、次のターゲットは78.6%(61.8%の平方根)エクスパンションの4.99と重なる大台5円です。会合で予想レンジの下限に近い場合は大台トライ、仮に5%上げて20%でも早晩5円をトライする流れに変化は無いというイメージです。

戻りが限定的であることに変わりは無さそうですから、期待できない結果となりそうな動きをメインシナリオにして、大台5.00レベルをサポートに、5.45レベルをレジスタンスとする週とします。

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