トルコリラ円レポート月曜版(23/6/12)

実際のレンジは、安値が5.71レベル、高値が6.60レベルと、想定レンジよりも大きくトルコリラ安が進み、6円の大台も割り込んで対円でも史上最安値更新の動きとなりました。

トルコリラ円レポート月曜版(23/6/12)

トルコリラ円レポート月曜版

〇先週のトルコ円、6/4ゴールドマンサックス発表の大幅リラ安の見通し(1ドル28リラ)に影響受ける
〇大統領選後の組閣も終わり、金利が大幅に調整されれば想定より小幅のトルコリラ安に留まる可能性も
〇対ドルで史上最安値を更新するも、トルコ当局は大規模な介入に動く様子なし
〇次の節目はゴールドマンが半年後の見通しとした水準の大台、1ドル25リラか
〇トレードに向かない流れだが、5.50レベルをサポートに、6.30レベルをレジスタンスとする週と見る

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「今後はトルコリラ安のペースの方が速くなってくるであろうことを考えると、5月のローソク足実体安値圏だった6.30水準をサポートに、これまでのもみあい下限と重なる6.75レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が5.71レベル、高値が6.60レベルと、想定レンジよりも大きくトルコリラ安が進み、6円の大台も割り込んで対円でも史上最安値更新の動きとなりました。

先週のトルコリラは、材料としてはゴールドマンサックスが4日に発表したトルコリラの見通し変更の影響が大きかったと見られます。これまでの1年後のトルコリラの見通しは1ドル22トルコリラでしたが、大きくトルコリラ安に修正し1ドル28トルコリラという見通しを発表しました。

大統領選後の組閣も終わり、金融政策はオーソドックスなものになるとしていますが、それでもトルコリラ安は止まらず、3か月後に23トルコリラ(先週中に達成)、半年後に25トルコリラという見通しとともに、具体的には大きく下落するかよりも1回での大幅調整の確率が高まっているとしました。また、金利が大幅に調整されれば想定より小幅のトルコリラ安に留まるとも言っています。

おそらく市場参加者の多くがトルコリラ安を考えていたのでしょうが、大手のゴールドマンが示した見通しということでかなり嫌気されたということになりました。

ここからのトルコリラですが、対ドルで史上最安値を更新していても、トルコの当局は現状は様子を見ていて大規模な介入に動くといった様子はありません。当然ドルトルコリラはこれまで以上に角度を急にしながらドル高・トルコリラ安が進んでいます。次の節目としては大台25というゴールドマンが半年後の見通しとした水準になっていきそうです。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版

対円でも既に未知の領域に入り込んできましたが、上値は先週時点でサポートになると考えていた6.30レベルで良いと思いますが、下値は50銭刻み程度で大台を刻んでいくと想定すると次は5.50レベルというところでしょうか。

このような流れでトルコリラのトレードをすることは全くお勧めできませんが、5.50レベルをサポートに、6.30レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。


注:ポイント要約は編集部

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