ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、安値7.30、高値7.43レベルと予想レンジより狭い値幅で動意薄の一週間
〇目立った材料が無い中でドルの動きとしてドル円もドルランドも似たような動きに
〇長期的なランド安の流れの調整の動きとして、短期的には3週間前の安値から買い戻し続く
〇先週発表の南アCPIは予想6.9%より高く、先月7.0%から上昇し7.1%に
〇インフレ懸念から政策金利上昇の思惑が出てきそう、目先はランド買いの材料とされやすい
〇今週は7.30レベルをサポートに、7.50レベルをレジスタンスとする週とみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「先週の安値圏に近い7.20レベルをサポートに、レジスタンスの手前7.45レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.30レベル、高値が7.43レベルと、予想レンジよりも狭い値幅で動意薄の取引となった一週間でした。
先週のランドは、目立った材料が無い中でドルの動きとしてドル円もドルランドも似たような動きをしたこともあってランド円の値幅は狭く動意薄になったと言えますが、長期的にはランド安の流れは続いていますが、短期的にはその調整の動きとして3週間前の安値から買い戻しが続いている流れにあると見られます。
今週も目立った材料があるわけではありませんが、先週発表された南アのCPIは予想6.9%よりも高く、先月の7.0%から上昇して7.1%という数字が出てきたことでインフレ懸念から政策金利が上がるという思惑が出てきそうです。新興国通貨の場合、基本的に高金利であり、利上げが必ずしも買いにつながるとは限らないものの、現在はユーロドルの週報に書いた通りで、政策金利の方向性が通貨の強弱に影響を与えやすいと言えますので、目先はランド買いの材料とされやすいと見てよいでしょう。
テクニカルには今週は週足チャートから見て行きます。
昨年前半からの大きな下降チャンネル(ピンク)の中で、昨年末からの中期下降チャンネル(青)の中で現在は上限を試そうとしている流れです。上抜ければ一段高、抜けられないと反落して下降チャンネルの中に戻していくことが考えられますが、すぐには動きは出にくいのではないかと思われます。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
3月末高値7.50と4月6日安値7.12との半値戻し7.31と78.6%(61.8%の平方根)戻し7.42の中での動きとなっていますが、ランド高方向の動きとなりやすい地合いになっていることから青の平行ラインで示した上昇チャンネルの中を3月末高値の7.50に近づいていく展開を考えます。
サポートも青のチャンネルの下限をサポートとする動きを考えて、今週は7.30レベルをサポートに、7.50レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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