引き続き横ばいながらレンジは拡大か
〇先週のユーロドル、4/17の高値1.1000と安値1.0909が週間レンジとなり91pipsのレンジに留まる
〇主要国の金融政策の方向性が明確に色分けできる状態になり、ユーロ円がもっとも上昇しやすい
〇ユーロドル、ドル円も上昇と、3主要通貨ペアともに上昇しやすいのが金融政策から見える
〇ECB関係者発言、主要国CPI速報値、1ー3月期GDP速報値と重要指標並び上下に振れ易い一週間
〇ドル円と歩調を揃えているユーロ円の動きがユーロドルの動きを相殺し、いまひとつ動きは鈍い
〇1.0900レベルをサポートに1.1030レベルをレジスタンスとする週と見る
今週の週間見通しと予想レンジ
先週のユーロドルは、月曜につけた高値1.1000と安値1.0909が結局後から振り返ると週間レンジとなったことで、週を通してわずか91pipsのレンジに留まったことになります。材料的には今週からの各国の金融政策会合を前に既に金融政策の方向性がコンセンサスとしても固まってきていることが動きを鈍くしていると言えます。
主要国の金融政策の方向性ですが、米国は5月のFOMCの利上げが最後となりそうないっぽうでECBは次回理事会以降も上げ幅こそ縮小しても利上げが継続という見方となり、逆にカナダや豪州は既に利上げは打ち止め現状維持の段階、日銀は緩和継続と明確に方向性が色分けできる状態となっています。こうしたことから考えると、ユーロ円がもっとも上昇しやすく、ユーロドルも上昇、ドル円も上昇と3主要通貨ペアともに上昇しやすいというのが金融政策から見えてくる方向です。
米国は次回利上げが最後ということを先取りして長期金利は低下気味ということからドル円に関しては思ったほど上がらないというイメージですが、ユーロドルとユーロ円に関してはまだ下がったところでは買いが出てくる回転にあると考えられます。
今週はイベントの数こそ少なめですが、ECB関係者の発言、主要国のCPI速報値、同じく1〜3月期GDP速報値と内容としては重要なものが並びます。ドル円の週報にも書いた通りですが、日柄的に上下に振れやすい一週間になりやすいことを考えると、特に月・水・金はユーロの動きに注意ということになるでしょう。
動きそうな材料はあるものの先週も週間レンジが91pipsに留まるなど、いまひとつ動きが鈍いユーロドルですが、ドル円と歩調を揃えているユーロ円の動きがユーロドルの動きを相殺しています。
テクニカルには日足チャートをご覧ください。
ユーロドルは上昇トレンドは継続しているものの動きが鈍くなり、現在は青の平行チャンネルのサポートラインと長期上昇チャンネルのセンターラインをレジスタンスとする動きとなっています。しかし、さすがにこのレンジでは狭すぎると思いますので、サポートは先週の安値圏、レジスタンスは1.10台前半という水準を考えることとなりそうです。
今週は1.0900レベルをサポートに1.1030レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
今週のコラム
本文の中で金融政策の温度差が通貨の強弱に影響しやすい地合いであることを書きましたので、利上げを継続中のユーロ、利上げ終了のカナダ、豪州、緩和継続の円を対ドルで見た時の比較グラフを載せておきます。
ドル円(青)、ドル豪ドル(黄色)、ドルカナダ(水色)、ドルユーロ(オレンジ)で全てUSD/XXXでの表示とし2022年1月を100とした比較グラフにしました。こうして見るとドル円でのドルが最も強く、ドルユーロでのドルが最も弱いことがわかります。
今週の予定
今週注目される経済指標と予定はドル円週報に示してあるものと共通です。ドル円週報の「今週の予定」をご参照下さい。なお、その中でユーロの値動きに特に影響が出ると考えられる予定は以下のものです。重要な予定として注意しておきましょう。特に重要度の高いイベントに☆印を付けました。
4月24日(月)
17:00 ドイツ4月ifo企業景況感
17:30 フランス中銀総裁講演 ☆
18:00 パネッタECB理事講演 ☆
4月25日(火)
(特になし)
4月26日(水)
15:00 ドイツ5月消費者信頼感 ☆
21:00 デギンドスECB副総裁講演 ☆
4月27日(木)
18:00 ユーロ圏4月消費者信頼感
4月28日(金)
14:30 フランス1〜3月期GDP速報値
15:45 フランス4月CPI速報値、3月PPI
16:55 ドイツ4月失業率
17:00 ドイツ1〜3月期GDP速報値 ☆
18:00 ユーロ圏1〜3月期GDP速報値 ☆
21:00 ドイツ4月CPI速報値 ☆
前週のユーロレンジ
(注)上記表の始値は全て東京午前9時時点のレート。為替の高値・安値は東京午前9時ーNY午後5時のインターバンクレート。
先週の概況
4月17日(月)
ユーロドルは東京市場では横ばいで方向感がはっきりせず、どちらかというと買い戻しが目立ち欧州市場序盤には大台1.1000の高値をつけました。NY市場ではドル円同様にドル買いの動きからユーロドルも1.0909レベルまで売られ安値圏で引けました。
4月18日(火)
ユーロドルは前日までで調整も終わった流れとなり、終日底堅い値動きとなっていました。欧州市場前場には1.0983レベルの高値をつけましたが、1.10の大台を前に売り手も控えていたことから、やや押して引けました。
4月19日(水)
ユーロドルは東京市場から上値が重たい流れとなっていましたが、欧州市場序盤以降は米金利上昇によるドル買いの動きから1.0917レベルの安値をつけました。NY市場では行って来いとなっていたポンドドルに再び買いが強まった動きもあり、ユーロドルは1.09台半ばへと戻し、動きが鈍いままでの引けとなりました。
4月20日(木)
ユーロドルは若干の上下は見られたものの1.09台半ばを中心に57pipsのレンジに留まり、新たな材料待ちといった流れになりました。
4月21日(金)
ユーロドルは東京市場ではドル円とともにユーロ円の売りも出ていたことからやや上値が重たい展開となっていましたが、ユーロドルが1.0938レベルで反転する動きとともにユーロ円も反転上昇、米国PMI発表前にそれぞれ1.0994レベル、147.56レベルの高値をつけ、強いPMIでユーロドルは一時的に反落したものの引けにかけては高値圏に戻しての引けとなりました。
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