トルコリラ円レポート月曜版(23/4/17)

先週のトルコリラ円は、安値が6.66レベル、高値が6.91 レベルと、予想レンジよりも若干低い水準での取引となった一週間でした。

トルコリラ円レポート月曜版(23/4/17)

トルコリラ円レポート月曜版

〇先週のトルコリラ円、安値6.66、高値6.91 レベルと予想レンジより若干低い水準の一週間
〇現在のドルトルコリラ緩やかなトルコリラ安が継続する中、ほぼドル円の動きに沿った展開
〇5/14の大統領選と議会選挙に向け、そろそろ選挙戦も材料となりやすい時期
〇ドル円が134円台半ばトライしても、ドルトルコリラの動きが相殺しトルコリラ円は横ばいとみる
〇今週は6.70レベルをサポートに、6.95レベルをレジスタンスとする週とみる

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「ドル円の動きから若干底堅い動きが考えられるものの上値も限定的と考え、前週の安値圏と重なる6.70レベルをサポートに、大台7.00レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.66レベル、高値が6.91 レベルと、予想レンジよりも若干低い水準での取引となった一週間でした。

先週のトルコリラは、前週発表された銀行に対する新規制の悪影響も見られず、と言っても現在のドルトルコリラは日々緩やかなトルコリラ安が継続している中で、ほぼドル円の動きに沿った展開なのですが、基本的に最近のレンジの中での取引が続いた一週間でした。

5月14日の大統領選と議会選挙に向け、そろそろ選挙戦も材料となりやすい時期となってきましたが、現職のエルドアン大統領と野党統一候補のクルチダルオールCHP党首の一騎打ちです。現時点の世論調査では野党統一候補が優勢(1.5ポイントのリード)と伝えられていますが、その差は大きくはなく選挙当日まで接戦が続くという見方がされています。

エルドアン大統領任期は低迷しているものの2月の大地震からの復興を争点にあげ被災地で第一声をあげるいっぽうで、野党統一候補はこれまでの災害対応を批判し、SNSを駆使し若年層に訴える選挙戦で始まりました。最大の争点は異常なインフレと国内経済への対策ですが、選挙戦のカギを握るのはクルド人の票と言われ、反エルドアンのクルド人票がどの程度野党統一候補を支えられるのかがポイントだそうです。

まだ選挙まで1か月近くありますので、今週の材料というわけではありませんが、選挙まで野党統一候補がリードを維持できるのか、注目材料であることに間違いありません。

テクニカルにははいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版

中段のドルトルコリラは巡航速度で緩やかにトルコリラ安が進んでいます。そのため今朝のドル円高値更新の動きでもトルコリラ円は先週高値を超えない動きにつながっています。

ドル円が底堅い動きとなり、134円台半ばをトライしたとしても、ドルトルコリラの動きが相殺することで、トルコリラ円は横ばいと見るのが妥当です。また7円の大台が今後も強いレジスタンスとなる節目であることも間違いなさそうです。

今週は引き続き横方向の動きが継続することを考え、6.70レベルをサポートに、6.95レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

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