ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、前週のサプライズ利上げによる上昇剥落等が主因か
〇今週は南ア材料よりFRB関係者の発言が相場を動かす要因となりそう
〇テクニカルには前週高値が目先の高値となり、大台7円への下げが継続しやすい地合い
〇引き続きランド円の下げを継続を予想
〇7.00レベルをサポートに、7.30レベルをレジスタンスとする週か
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「テクニカルな観点から7.25レベルをサポートに、7.55レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.12レベル、高値が7.45レベルと、予想レンジよりも10銭ほど低い水準での取引となった一週間でした。
先週のランド安の要因は、前週の予想以上の0.5%利上げによるランド買いが剥落したこと、前週末に発表されたOPECプラスの減産がインフレ再燃による米金利上昇の思惑でドル買いが目立ったことがあげられますが、前者はその通りであるものの後者はそこまでのインパクトは無いと見ていますので、それが要因でドル買いに動いたのだとしたら調整が入るでしょうし、逆にベースにある南ア経済の弱さに起因するものだとすると、短期的な高値は既に見て更なるランド売りの動きが入りやすい地合いにあると見てよいでしょう。
今週は特に重要な経済指標はありませんが、南ア材料よりもFRB関係者の発言が続きますので、それらに伴い米金利の動きがドルランドに影響を与える動きが出てくるかもしれません。米金利の市場参加者はハト派的な方向に動き先週も一時的に5月FOMCでの利上げは見送りという見方が強まっていましたが、おそらくFRB関係者も一時期よりはタカ派で無くなっているでしょうから、5月利上げに慎重な発言が出てくるのか、あるいはインフレを懸念してタカ派な発言となるのか、ブラックアウト期間前の関係者発言に注目したいところです。
テクニカルには前週高値が目先の高値となり、大台7円への下げが継続しやすい地合いにあると見られます。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足
下値の目途は3月20日安値でもあった大台7.00円でよいと思いますが、上値の目途としては先々週高値7.50と先週安値7.12の半値戻し7.31を考えておくとよさそうです。
今週は引き続きランド円の下げを継続し、大台7.00レベルをサポートに、7.30レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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