豪州2月消費者物価指数の予想
(今回発表予想)3月28日10時現在
明朝、豪州の2月消費者物価指数が発表されます。前回1月は前年比+7.4%となり、予想を大きく下回りました。下図を見ると、昨年12月がピークの+8.4%で、そこからは軟化しています。中銀は2月に先行き予想を発表しており、赤が2023年6月末予想の6.75%、緑が12月末予想の4.75%になっています。今回予想通りなら残り0.45%ですので、6月には十分達成できる可能性は高いですが、12月までにはまだ大きな乖離があります。昨年11月時予想は6月が6.25%、12月が4.75%でしたので、6月だけ+0.5%の上方修正をした形です。次回5月に改訂される予定になっていますので、それまでにどこまで下がるか注目されます。
(1)消費者物価指数の前年比推移
赤は2月時中銀の6月インフレ予想6.75%
緑は同12月予想4.75%
下図(2)を見ると、中銀は3月に0.25%の利上げを実施し、OCRは3.6%になりました。
3月会合の中銀記者会見要旨(一部抜粋)では「…月次のCPI指標は、インフレが豪州内でピークにきたことを示唆している。(中略)予想中央値は今年・来年にインフレが下がり2025年央には約3%の見込みである。中期インフレ期待値は確りと留まっており、これがそのままであることが重要である」と分析しており、一部エコノミストは次回4月初会合での利上げを見送るのではないかと見ています。下図ではまだ青とオレンジの乖離が大きいので、今回含めて上半期のCPIは注目されます。
(2)CPI前年比(青)と政策金利推移(オレンジ)の比較
(青の矢印が今回発表分)
豪ドル米ドル相場は今日の小売売上高が予想通りとなりましたが、米10年債金利先物が3.53%付近から3.51%まで軟化したことから全般的にドルが弱含んでいます。そのため9時頃に1豪ドル=0.6600米ドルで推移していた相場は0.6695まで豪ドルが堅調になっています。
相場はまだシカゴポジション378内の状況と変わりなく、切れたサポートが0.6740で抵抗線になっているので、先にどこまで戻れるかを試している段階です。
(3月28日13:15、1豪ドル=0.6690米ドル)
オーダー/ポジション状況
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