A$シカゴポジション(23/3/27)

シカゴポジションが通常の締日にキャッチアップしてきました。

A$シカゴポジション(23/3/27)

シカゴポジション(CME)378

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

主要通貨ポジション(単位:枚)(2023年3月21日現在の数値)

シカゴポジション(CME)378

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル


シカゴポジションが通常の締日にキャッチアップしてきました。更新が遅れ始めたのが2月7日からですので、4通貨の約1ヶ月半の差異をみます。

シカゴポジション(CME)378 2枚目の画像

上記の表だけみると、ユーロ除く3通貨が米ドル高なので、上手くポジションを取っていることになっていますが、実際はこの1ヶ月半でやれやれとなったのは豪ドルのみで、昨年10月25日締日(終値0.6395)に▼51,446枚でしたが、上記の2月7日までは豪ドル高の流れで(締日高値では1月31日0.7054)でポジションを半減近くまで損切りし、その後はやや売り下がりで上手く対応しています。NZドルは非常に厳しい結果になりました。オセアニア通貨で真逆のポジションにしていましたが、ここ2週間で2通貨共に米ドルロングに切り替えています。

NZドルは上記の2月7日が最大のロング枚数で、締日では1月24日0.6502が高値でした。NZドルロングの平均コストが0.64付近で、3月7日締日でも+5,627枚(終値0.6106)維持し、翌週14日に▼4,741(終値0.6235)とひっくり返したので、多分損切りとなっています。21日では▼8,783枚(終値0.6193)まで積み上げ、0.6200辺りが平均コストと思われます。欧米の金融機関の信用不安からここ1〜2週間で米ドル安になっているので、シカゴにとっては再度試練となる可能性あります。

円は先週に、各週のネットポジションを書きましたが、暫く2〜3万枚のドルロングでしたが、ロング積み上げ再開が2月28日週(ネット残+58,678枚)から。そしてその週の底値が134円でした。3月7日週には+75,303枚となり(締日終値137円16銭)、最大のロングとなっています。多分コスト割れになっていることが予想されます。ユーロは1.10台に乗せたのが2月1日・2日で、その週の締日7日がネット+165,038枚のユーロロングでしたので、その後のユーロ安でじっと我慢を強いられたと思われます。ここまでの相場が概ねシカゴ相場観に反する動きとなっているので、オセアニア通貨と円の動向が気に掛かります。

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

チャートのポジション(青の棒グラフ)みると2週前からショートを積み上げています。終値ベースの相場は黒の緩やかな豪ドル高トレンドライン0.6360〜0.7100内で横這いを続けており、豪ドル安の流れが停滞しています。半年近くに亘る豪ドル高を我慢して、やっと回復したポジションですが、米国の2銀行破綻からドルの様子がおかしくなっているので、ショートを買い戻す可能性もみておいた方が良さそうです。

シカゴポジション(CME)378 3枚目の画像

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)
折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

さて、実際の相場は、先週「…欧米金融機関の不安定さを露呈しており、今週も豪ドルの戻り高がどこまであるかを探る展開になりそうです。当面は0.6780、0.6820、0.6860の順にある抵抗線を試す流れになります。下値は週足0.6710がサポートになってくるので、週末に0.67未満での終値が注意となります。(中略)今週は2月初旬以降の豪ドル安の流れが一度終了するかの分岐点にいるので、重要となりそうです」としましたが、先週の高値は0.6760となり、最初の抵抗線で止められ、その後は週末に0.6710サポートを切れて終わりました。昨年10月初旬底値からのサポート切れで、豪ドル高の流れが終了しています。切れたサポートが0.6740で抵抗線になっているので、豪ドル高には週足終値でこれ以上のスポットが必要になります。下値は0.6620〜30、0.6580、0.6540〜50に日足サポートあり、最後を切れて終わると一段安(0.6410付近)の流れに入ります。
(1豪ドル=0.6660米ドル、3月27日13:15)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る