オーストラリアドル週報(2023年3月第4週)

豪ドルは対ドルで小反発、対円ではじり安の展開となっています。

オーストラリアドル週報(2023年3月第4週)

豪ドル/円、短期、中期共に“豪ドル弱気”の流れ

3/21に公表された豪中銀理事会議事録要旨(3/7開催分)では「0.25%の利上げのみを議論」「金利設定が経済抑制約的な領域であり、経済見通しは不透明」との見解を示したこと、また、米銀2行の破綻をきっかけとする金融システム不安が払しょくしきれない状況にあることから、次回の豪中銀会合では利上げが停止されるとの観測が強まっています。また、22日に開催されたFOMCではFRBが市場の予想通り0.25%の利上げを決定しましたが、声明ではインフレ抑制重視の姿勢を崩しませんでした。また、イエレン財務長官が預金保護のために追加的な措置を講じる用意を示唆しましたが、金融システム不安がくすぶる中で、ドル売りや安全資産の円が買われる動きが強まっており、豪ドルは対ドルで小反発、対円ではじり安の展開となっています。

チャートを見ると、日足は2/21につけた93.01を戻り高値として上値を切り下げており、この間に87.03を基点とするサポートラインも下抜けており、新たな下げトレンドに入った状態にあります。また、88.00-10にあった日足の横サポートも下抜けており、一段の下落リスクが生じています。短期トレンドは89円台を回復して引ければ“ニュートラル”な状態に戻しますが、92円台を回復して引けるまでは下値リスクを残します。日足の上値抵抗は87.60-70,88.10-20,88.50-60に、下値抵抗は86.00-10,85.60-70,84.80-90にあります。21日、120日、200日移動平均線は89.99,91.75,92.81に位置しており、短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。

一方直近の週足は、小幅続落して越週しました。単体では下げエネルギーの強いものではありませんが、2020年3月につけた59.91を基点とする中・長期的なサポートラインを下抜けた位置で推移していることや、昨年12月につけた87.03を基点として下値を切り上げて来た短期的なサポートラインも下抜けた位置で終えており、85円方向への新たな下落リスクが生じています。週足の上値抵抗は88.60-70,89.50-60,90.00-10に、下値抵抗は86.00-10,85.00-10にあります。31週、62週移動平均線は92.21と91.17に位置しており、これらを下抜けて中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っています。

豪ドル/円、短期、中期共に“豪ドル弱気”の流れ

3/23現在、31週移動平均線は92.21に、62週線は91.17にあり、両者を下抜けて中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにある。

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