ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、安値7.00レベル・高値7.25レベル、大台7.0円は割り込まず若干底堅い値動き
〇3/30南ア中銀金融政策決定会合の予定、0.25%の利上げが織り込まれていることもランド買い材料に
〇中銀会合前後の時点で、大台7.0円にもう一度トライする可能性があるか
〇リスクオフの動きは円買いとなりやすく、ランド円が買われる局面はカウンターでのランド売りにも注意
〇今週は下降トレンドが継続しやすいとみて、6.95レベルをサポート、7.25レベルをレジスタンスとする
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「前週の流れを継続しランド円での下げ一度は大台7.0円の下抜けを考え、6.90レベルをサポートに、7.20レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.00レベル、高値が7.25レベルと、前週安値は下回ったものの大台7.0円は割り込まず、予想レンジよりも若干底堅い値動きになった一週間でした。
先週のランドは週初はドル円の下げもありましたが、前週安値を下回ったことから一時的に売りが強まり大台7.0円を試す展開となりました。7円は2021年12月以来の水準でしたが、大台割れを回避したことと、FOMC後のパウエル議長会見での利上げ停止の可能性、イエレン財務長官の預金保護の拡大に慎重な発言が重なったドル売りが、思いの外ドルランドで効いて、週後半は底堅い推移になっていました。
新興国(高金利)通貨は一般に米金利上昇は売り要因、低下は買い要因となりやすいのですが、先週後半の米金利低下はランド買いに寄与したと言えますし、今週は30日に南ア中銀の金融政策決定会合があり、予想では0.25%の利上げが織り込まれていることもランド買い材料になっていたと言えます。
ただ世界的なリスクオフの動きはしばらく続くと考えられ、リスクオフでは円買いとなりやすいことを考えると、ランド円が買われる局面ではカウンターでランド売りも出やすいということは意識しておくべきかと思います。
次にテクニカルにはどのような状況なのか、2021年以来の7.0円をつけましたので、今週は週足チャートから見て行きます。
2021年11月安値が6.89で20222年高値を起点とした下降チャンネルの中で、現在はレジスタンスラインをより現行水準に近い青いレジスタンスライン、下側のラインはそのラインに平行に引いたラインを引いてみると、昨年12月以降はこの青の平行下降チャンネルの中での動きとなっていることがわかります。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
こちらでは、短期的に過去3週間の値動きをカバーする平行下降チャンネルを想定してみました。先週は7.0の大台割れはしませんでしたが、今週は中銀会合の前か後かどこかの時点でもう一度トライする可能性がありそうなチャートパターンです。
今週はテクニカルな観点からランドの下降トレンドが継続しやすいことを踏まえ、6.95レベルをサポートに、7.25レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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