ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、「政治的な悪材料とテクニカル双方の動向から今週は7.15レベルをサポートに、7.40レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.36レベル、高値が7.51レベルと、予想に反してランド高の動きとなりました。
先週のランドはドル円での円安の動きもありましたが、同時にドルランドでも週前半にはランド高の動きとなり、双方がランド円の上昇に寄与しました。ランドが買われた材料としては1日に発表された中国の製造業PMIが予想よりも高く52.6と前月から大幅に改善したことが大きかったようです。中国経済に対して楽観的な見方が増えてきていることから南アフリカにとっては好材料となりました。
ただ、米金利の更なる上昇や南ア国内の電力問題など不安材料も多いですし、中国・ロシアに接近していることを西側は快く思っていないでしょうから、積極的にランド上昇を見込むことは出来ません。既に先週後半で短期的には高値をつけた可能性を考えるべきではないかと思います。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
これまでのレジスタンスを明確に上抜けましたので、このレジスタンス(今週は7.35から7.30に向けて)がサポートとなります。いっぽうでレジスタンスは先週高値圏7.50レベルと見ておけばよいでしょう。
今週は7.30レベルをサポートに、7.50レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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