トルコリラ円レポート月曜版
〇先週のトルコリラ円、安値7.14、高値7.23レベルと非常に狭いわずか9銭幅での取引
〇トルコ円の絶対値小さく、ドル円の変動が約19分の1に縮小されることから、極めて狭い値幅に
〇対ドル、管理相場で動かず、取引も少ないが米金利、トルコ大地震の影響で大きく崩れる可能性も
〇今週も目立った材料はなく、ドルトルコリラの動きはこれまで同様か
〇今週は7.05レベルをサポートに、7.20レベルをレジスタンスとする週とみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「ドル円とともに上昇チャンネルの下抜けを想定したく、大台7.00レベルをサポートに、前週高値をわずかに上回る7.25レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.14レベル、高値が7.23レベルと、予想レンジより非常に狭いわずか9銭幅での取引となりました。
先週のトルコリラは、たしかに材料が無かったとは言うものの、ドル円は135.25〜137.09と2円近いレンジを見ているので、もう少し動いても良さそうではあるのですが、対ドルで考えるとドル円が136.50、ドルトルコリラが18.88として、結局はドル円の変動が約19分の1に縮小されてしまうことから、このような極めて狭い値幅に収まってしまうということになります。
本来であればドルトルコリラがトルコの材料でもっと動くべきなのですが、現状は管理相場となっていることで取引をする人も少なく、対円の動きだけが材料となっているため、このようなことになってしまいます。しかし、高止まりしている米金利、トルコ大地震の影響などを考えると本来的にはトルコリラ売り材料であり、どこかで大きく崩れる可能性は常に考えておく必要があることには変わりません。
まだ日はありますので、長期のトルコリラ売りは金利差からキャリーできませんので、米金利がもう一、二段上昇した後にトルコ総選挙に向けてドルトルコリラでのドル買い・トルコリラ売りは、一波乱ありそうだと考える市場参加者が持ちそうなポジションに思えます。現時点では、まだ動けませんのでチャートを見ておきます。
いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
上昇チャンネルの中で上昇ペースが鈍り、サポートを下抜ける動きとなってきたことから、テクニカルには下げやすい動きということになります。ドル円でドルが下げやすい動きとなってきたということでもありますが、おそらくは米金利が高いことからドル円ではドル買いポジションがやや膨らんで、そのポジション調整が出ているという動きです。
ドルトルコリラに関しては今週も目立った材料はありませんし、ドルトルコリラの動きはこれまで同様でしょうから、今週は7.05レベルをサポートに、7.20レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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