ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、「先々週の安値圏と重なる7.50レベルをサポートに、大台8.00レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.67レベル、高値が7.91レベルと、予想レンジの中で更に狭い値幅での一週間でした。
ランドは、11月末のラマポーザ大統領が憲法と汚職行為防止法に違反した可能性があるという調査報告書による大幅安、その後与党ANCの指示による買い戻しと来て、今週のANC大会を前にしてやや上値が重くなったという週になりました。前週に与党ANCはラマポーザ大統領の続投を支持すると表明しましたし、大統領の弾劾も否決されていることから党大会もおそらくは何の問題も無く終わることが予想されます。
そうは言うものの、党内にも反大統領派閥が増えている可能性もあり、長期的にはラマポーザ大統領の支持が落ちていくケースも考えられ、党大会が終わったからと言っても素直にランド買いの材料とはしにくいと言えます。また円のほうがやや円高に動きやすい動きをしていることや日銀の出口戦略にからんだ思惑も根強いため、クリスマス前で動きは鈍いものの動くとすればランド安・円高ということになりそうです。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ラマポーザ大統領の疑惑で急落する前の高値からのレジスタンスラインと急落後の安値の水平線に挟まれるレンジ内での動きがテクニカルには可能性が高いように思います。今週は7.55レベルをサポートに、7.85レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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