ランド円レポート月曜版(22/12/13)

最大の注目材料は来週に入り込みますが16日から20日にかけて実施される与党ANCの党首選です。

ランド円レポート月曜版(22/12/13)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、7.72-7.99レンジで 思いのほか静かな一週間
〇前週のラマポーザ大統領汚職疑惑からの7.55レベルまでの急落から持ち直す
〇与党ANCは大統領弾劾を求める声に反対すると発表
〇最大の注目材料は16日から20日にかけて実施される与党ANCの党首選
〇今週は前週安値圏と重なる7.50レベルをサポートに、大台8.00レベルをレジスタンスとする週か

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「短期的には前週安値圏となった7.50がサポートとなってくるであろうこと、上値は10月安値と重なる7.90レベルが重たくなってくるであろうことから、7.50レベルをサポートに、7.90レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.72レベル、高値が7.99 レベルと、予想レンジよりも堅調で思いのほか静かな一週間となりました。

先週のランドは前週のラマポーザ大統領が憲法と汚職行為防止法に違反した可能性があるという調査報告書が国会に提出されたことをきっかけに7.55レベルまで売られた動きから買い戻しが先行しました。これは5日に南アの与党ANCがラマポーザ大統領の続投を支持し、大統領弾劾を求める声に反対すると発表したことがきっかけで、7日には戻り高値7.99レベルをつけています。

しかし、8円の大台では戻り売りも出る中で今後も大統領の立場が安定的かどうかは不透明なこと、また6日にはフィッチが格付けの変更こそしなかったものの今後の政情不安と政策見通しに対する不確実性が高まる可能性があると、今回のスキャンダルに対して警告をしたことも上値を抑える要因になったと言えそうです。

今週はまずは延期となった弾劾手続きを行うか否かの特別臨時国会が13日に予定されていますので、与党ANCが続投を支持していることから特に問題にはならないとは思うものの最初の注意イベントとなります。そして新興国通貨にとってのハードルとして米国の利上げがあります。14日のFOMCでは0.5%の利上げが織り込まれていますが、米国の利上げ後の動きとしてランドをはじめ新興国通貨の上値を抑える可能性があるため、こちらも注意すべきイベントとなります。

そして、おそらく最大の注目材料は来週に入り込みますが16日から20日にかけて実施される与党ANCの党首選です。ラマポーザ大統領の再選が確実視されていた中で、今回のスキャンダルが起きたことで、もし与党内で反ラマポーザ勢力が思いのほか強いということになると将来への火種を残すでしょうから、これについては来週もう一度確認することとします。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版

今週は水平線を8円の大台の位置に行きましたが、短期的にはこの大台は強いレジスタンスとして効いてくると見られます。いっぽうでサポート側は先々週安値がサポートではありますが、依然として政治的な不安を払しょくできないことから、7.50の大台トライも視野に今週は7.50をサポートという見方でよさそうです。

今週は前週安値圏と重なる7.50レベルをサポートに、大台8.00レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

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