トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、「若干下方向に余裕を見て7.35レベルをサポートに、7.60レベルをレジスタンスと引き続き上値が重い週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.36レベル、高値が7.61 レベルと、ほぼ予想通りのレンジ内に収まった一週間でした。
先週のトルコリラは、トルコ中銀の会合がありましたが、コンセンサス通りに1.5%の利下げを実施し政策金利は9.0%と、エルドアン大統領が言っていた年内一桁の政策金利を実現したことになります。トルコのCPIは80%を超える酷いインフレとなっているにもかかわらず、エルドアン大統領の顔色を見ての利下げと誰もが考えていますが、トルコリラは対ドルでは全く動かず前週同様に18.55を中心にびくともしません。
トルコリラ円が下がったのはトルコリラが下がったのではなくドル円での円高の動きを反映しただけですから、先週もトルコリラ円とドル円の動きは全く同じです。トルコ国内の規制もあり、海外の投資家はだいぶ前からトルコリラの売買には興味なしという状態が続いていると見て良いでしょう。
ということでチャートを見ますが、いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
ドルトルコリラは、ほぼ18.55固定相場みたいなもので、どこかで大きく動くまでは動かないと考えられます。つまりドル円がどうなるかがトルコリラ円の動向を考える際に重要です。
ドル円の週報ではドル円の週間レンジを136.80レベルをサポートに、139.80レベルをレジスタンスとしました。18.55で割ると7.37〜7.54という水準です。ただ、トルコリラ円のチャートを見ると、一度くらいは7.36を割り込んだストップ売りも出そうな位置にいます。
今週は若干参考レートを下にずらし、7.30レベルをサポートに、7.55レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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