トルコリラ円レポート月曜版(22/11/7)

先週のトルコリラ円は、安値が7.76レベル、高値が8.01レベルと、予想レンジの若干内側での取引が続いた一週間となりました。

トルコリラ円レポート月曜版(22/11/7)

トルコリラ円レポート月曜版

〇先週のトルコリラ円、安値7.76、高値8.01レベルと予想レンジの若干内側での取引続く
〇ドルトルコリラは10月以降18.55をもみあいの中心として横方向でほとんど動き見られず
〇今週は特に目立った材料も無くトルコリラ円の動きは全く期待できない状況
〇イスタンブール株価指数終値は年初の1963.59から先週末の4216.98まで2倍以上に上昇
〇今週も先週同様に7.75レベルをサポートに8.05レベルをレジスタンスとする週とみる

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「ドル円が145.50〜149.50レベルでのもみあい横方向の動きを考えると、トルコリラ円も材料に関係なく横方向となり、7.90レベルをもみあいの中心として7.75レベルをサポートに8.05レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.76レベル、高値が8.01レベルと、予想レンジの若干内側での取引が続いた一週間となりました。

先週のトルコリラですが、予想通りほとんど動意無しの一週間に終わりました。ドルトルコリラは10月以降18.55をもみあいの中心として横方向でほとんど動きが見られず、トルコ中銀に予想以上の利下げでも動きは見られませんでした。つまり、ドル円の動きがトルコリラ円の動きとなっている最近の状況の中、ドル円も上下とも見た後のもみあい局面となっていて動きが見られません。

今週は特に目立った材料も無く、こうなるとトルコリラ円の動きは全く期待できない状況です。そこで、今週は以前取り上げたイスタンブール株価指数を円建てで購入した場合どうなのか、年初来の変化を考えてみたいと思います。

イスタンブール株価指数は、トルコ国内の外貨規制からトルコリラ安をヘッジしたいと考えるトルコ国民の資金の避難先の受け皿となってきました。主要国の株価指数が下げる中でイスタンブール株価指数終値は年初の1963.59から先週末の4216.98まで、なんと2倍以上にも上昇しました。

トルコリラ円(同)は年初の8.635から先週末の7.805へと、ドル円が大幅に円安になっているにも関わらず、トルコリラ安の方が大きいことでトルコリラ安となっています。ここでイスタンブール株価指数を対円で表示させると以下のようになります。

トルコリラ円レポート月曜版

年初の16956円から先週末の32914まで1.94倍に上昇しています。国内の投信でもイスタンブール株価指数連動型の株価指数投信があり、手数料なども考えるとここまでのパフォーマンスではありませんが、米国の主要株価連動型に比べるとはるかに良いパフォーマンスを示しています。いつまで続くかはわかりませんが、投資対象のひとつとして考えても面白いのではないでしょうか。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)も見ておきましょう。

トルコリラ円レポート月曜版 2枚目の画像

今週もドル円の動きが145.50レベルをサポートに、149.50レベルをレジスタンスと横方向の動きを超えることは無いでしょうから、トルコリラ円も横方向となります。先週同様に7.90レベルをもみあいの中心として7.75レベルをサポートに8.05レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

ただし、大きく動くときはトルコリラ安ということだけは油断しないようにしておきたいものです。

注:ポイント要約は編集部

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