ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、安値8.02、高値8.19レベルと前週金曜のレンジ内に収まる一週間
〇ドルランドは水曜以降はほとんど動きが出ずに横方向のもみあい
〇米金利の上昇は新興国通貨には悪材料、ドル高・ランド安の動きに
〇今後の世界的な景気後退リスクが中国では一層懸念、ランドの上値が対ドル対円とも重くなりやすい
〇今週は大台を割り込み7.95レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスとする週とみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「ドル円での介入の影響から前週金曜のレンジが想定レンジになると考え、前週同様に8.00円の大台をサポートに、8.25レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が8.02レベル、高値が8.19レベルと、前週金曜のレンジ内に収まる一週間となりました。
先週のランドですが、週初こそ米金利上昇の動きからドルランドではドル買い・ランド売りが先行していましたが、その後の米金利低下局面ではドル円同様のドル下落ペースとなっていたことから水曜以降はほとんど動きが出ずに横方向のもみあいとなっていました。米金利の上昇は新興国通貨には悪材料とされますので、今週は最初に米金利とドルランドの動きを確認しておきましょう。
米金利が青のラインチャート、ドルランドがローソク足です。予想通りではありますが、ドルランドでも米金利上昇とともにドル高・ランド安の動きとなっていますが、米金利上昇時により動きが似ていて、米金利低下時には逆の動きの時もあり、米金利上昇時の新興国通貨売り(ドル買い)という一般的に言われていることが確認できるチャートです。
そうなると、ドルの動きとしてはドル円もドルランドも同様で、緩和政策を続ける円と新興国通貨であるランドとの弱さ比べということになるでしょう。また、今後の世界的な景気後退リスクが中国では一層懸念されていることを考えるとランドの上値が対ドル、対円とも重くなりやすいと言えそうです。
いつもの4時間足チャート上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
中期的なレンジを赤の水平線、直近のレンジを青の水平線で示してあります。青の水平線は半値も示してありますが、現行水準がちょうど半値となっていて、方向感が出にくい位置と言えるでしょう。
ただ、上述の通りランド円でもランドの上値が重くなりやすいと考えると、この半値を中心とした動きは直近の動きよりも若干下側に余裕があり、青のレンジを若干内側に狭めたレンジを考えたいところです。今週は大台を割り込み7.95レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
注:ポイント要約は編集部
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