ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「テクニカルな点から下の水平線(赤)と上のレジスタンスライン(ピンク)に挟まれるレンジ内での動きを考え、7.85レベルをサポートに、8.10レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.90レベル、高値が8.13レベルと、予想レンジよりも若干ランド高での推移となりました。
先週のランドは対ドルではドル円同様に週を通してドル高・ランド安の流れが続きましたが予想よりも高い米国CPIを受けて米金利の上昇とその後の低下の動きを見た際にはドル円よりもドルランドでのドルの動きが大きくなっていました。本来の米金利上昇は新興国通貨にとって悪材料となるという動きを見せたと考えて良いでしょう。南アランド関連では特段目立った材料はありませんでした。
今週は19日に南アのCPI発表がありますが、予想は7.4%と前回の7.6%よりも下がっています。この数字が予想よりも高いか低いかで追加利上げの思惑が出てくるでしょうが、ただ次回の南ア中銀会合は11月24日と1か月以上先で、その前にもう1回CPIの発表を挟みます。それから考えると、今週のCPIだけでトレンドが出てくるとは考えにくいところです。引き続きランド円に関してはドル円での円相場の動向の影響の方が大きいと見られます。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
レジスタンスラインは上抜けてきましたが、この上には10月4日高値8.17レベル、9月22日高値8.22レベルと比較的小刻みにレジスタンス兼ターゲットが存在します。後者の8.22レベルを考えておきたい水準です。いっぽうで下値は先週前半のもみあいの中心でもあった8円の大台がサポートとなりやすい水準です。
今週は8.00円の大台をサポートに、9月22日高値をやや上回る8.25レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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