ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、安値8.03、高値8.33レベルと大台割り込まずその後の反騰から7/5以来の高値に
〇円独歩安の影響からクロス円で円安の動きとなったことがランド円でも見られたことが要因
〇対ドルでは17.543までドルが買われ、2020年6月以来のドル高・ランド安水準に
〇来週のFOMCを前に米金利上昇の動きが出れば新興国通貨にとっては悪材料となりやすい
〇今週は8.15レベルをサポートに、8.45レベルをレジスタンスとする週とみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「大台を割り込み7.95レベルをサポートに、前週後半の戻り高値を参考に8.15レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が8.03レベル、高値が8.33レベルと、大台を割り込まずにその後の反騰から7月5日以来の高値を見ることとなりました。
先週のランドは、決して南アやランドの好材料があったというわけでは無く、完全に円独歩安の影響からクロス円でも円安の動きとなったことがランド円でも見られたということになります。GDPも予想より良かったと言っても−0.7%とマイナス成長で、今後の景気後退リスクもあります。また対ドルでの動きを見ても17.543までドルが買われ、これは2020年6月以来のドル高・ランド安水準となっていますので、ランドも基本的には弱いということです。
今週は小売売上高の発表があり、前回の大幅減から増加に転じる予想となっていますが、よほど予想からずれた数字でもない限り一時的な影響に留まるでしょうし、来週の米国FOMCを前に米金利が上昇する動きが出てくるとそのほうが新興国通貨にとっては悪材料となりやすいと言えますので、引き続き米金利の動向とドル円の動きの影響を見ながらということになります。
ただ、南ア材料で無いとしてもランド円を見た場合には実際に上昇していますので、どこまで上がるのかは対円のテクニカルで考えることが妥当に思えます。まずは日足チャートから見て行きましょう。
8月安値を起点とした上昇ウェッジの中での動きとなっていて、週明けの上昇でウェッジ上側のラインに接する水準まで上昇してきています。既に6月高値と8月安値の半値戻しは上抜けていることから次のターゲットとして61.8%戻しの8.42を視野に入れた動きになっていると見てよさそうです。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
上値側のターゲットは日足で見た通りですがサポート側については先週後半の押しとなった8.16がサポートとなりやすい水準です。
今週は緩やかな上昇を続けやすいと見て、先週後半の押しに近い8.15レベルをサポートに、テクニカルなターゲットに近い8.45レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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