ランド円レポート月曜版(22/8/29)

先週のランドは、安値が7.97レベル、高値が8.16レベルと、週半ばに下げから上昇へと転じ思いのほかランドが強い動きを示した一週間となりました。

ランド円レポート月曜版(22/8/29)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、週後半に下げから上昇へ転じ、高値8.16レベルに到達
〇CPI前月超える7.8%、9月会合での利上げ思惑がランド買い材料に
〇7月は0.75%、9月会合でも0.5〜0.75%の利上げ実施となるか注視
〇今週は南ア貿易収支や製造業PMI発表予定
〇但し、南ア円は中国製造業PMI、米国雇用統計の動きにより影響受けやすいか
〇今週は大台8.00をサポートに8.25をレジスタンスとする週とみる

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「平行線で示した下降チャンネルの中で緩やかな下げが予想され、7.90レベルをサポートに8.10レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.97レベル、高値が8.16レベルと、週半ばに下げから上昇へと転じ思いのほかランドが強い動きを示した一週間となりました。

週前半は前週同様に世界的な景気後退リスクが主要国のみならず中国でもという見方からランドの上値を抑えていましたが、24日に発表されたCPIが前月よりも高い7.8%(予想は7.7%)となったことから、次回9月22日の中銀会合で大幅な利上げが行われるのではないかとの思惑がランド買い材料となり、週後半のランドは対ドル、対円ともに上昇する結果となりました。

参考までに南アのCPI(前年比)の過去の動きを見ると以下のようになっていて、2009年以来の水準に上がってきたことがわかります。ちなみに南アのインフレ目標は3〜6%となっています。

ランド円レポート月曜版

今週は南ア関連での重要指標は貿易収支と製造業PMIがありますが、それよりも中国の製造業PMI、米国雇用統計のほうが動きに影響がありそうです。また、南アの政策金利は7月に0.75%の利上げを行ったことで5.5%となっていますが、9月も0.5〜0.75%の利上げを行うかどうか、今後出てくる数字を見極めたいところです。ただ、南アの財務相が辞任する可能性も指摘されている点は上値を抑える要因となってきそうです。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

短期的には過去3週間は安値が同水準にあることから引き続き同水準はサポートとなってきそうですが、ドルランドで見た場合にドル円同様にドルランドも上昇してきていることからランド円の上値は8月高値の8.24レベルでいったん抑えられる可能性が高いと見ています。

今週は過去3週間のレンジを参考に、大台8.00円をサポートに8.25円をレジスタンスとする週を見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

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