ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、週後半に下げから上昇へ転じ、高値8.16レベルに到達
〇CPI前月超える7.8%、9月会合での利上げ思惑がランド買い材料に
〇7月は0.75%、9月会合でも0.5〜0.75%の利上げ実施となるか注視
〇今週は南ア貿易収支や製造業PMI発表予定
〇但し、南ア円は中国製造業PMI、米国雇用統計の動きにより影響受けやすいか
〇今週は大台8.00をサポートに8.25をレジスタンスとする週とみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「平行線で示した下降チャンネルの中で緩やかな下げが予想され、7.90レベルをサポートに8.10レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.97レベル、高値が8.16レベルと、週半ばに下げから上昇へと転じ思いのほかランドが強い動きを示した一週間となりました。
週前半は前週同様に世界的な景気後退リスクが主要国のみならず中国でもという見方からランドの上値を抑えていましたが、24日に発表されたCPIが前月よりも高い7.8%(予想は7.7%)となったことから、次回9月22日の中銀会合で大幅な利上げが行われるのではないかとの思惑がランド買い材料となり、週後半のランドは対ドル、対円ともに上昇する結果となりました。
参考までに南アのCPI(前年比)の過去の動きを見ると以下のようになっていて、2009年以来の水準に上がってきたことがわかります。ちなみに南アのインフレ目標は3〜6%となっています。
今週は南ア関連での重要指標は貿易収支と製造業PMIがありますが、それよりも中国の製造業PMI、米国雇用統計のほうが動きに影響がありそうです。また、南アの政策金利は7月に0.75%の利上げを行ったことで5.5%となっていますが、9月も0.5〜0.75%の利上げを行うかどうか、今後出てくる数字を見極めたいところです。ただ、南アの財務相が辞任する可能性も指摘されている点は上値を抑える要因となってきそうです。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
短期的には過去3週間は安値が同水準にあることから引き続き同水準はサポートとなってきそうですが、ドルランドで見た場合にドル円同様にドルランドも上昇してきていることからランド円の上値は8月高値の8.24レベルでいったん抑えられる可能性が高いと見ています。
今週は過去3週間のレンジを参考に、大台8.00円をサポートに8.25円をレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.25
東京市場のドルは154円台を回復、ベッセント氏発言がドル買い材料となるか(24/11/25)
東京時間のドル・円は、153円台まで下落していたが、次期米財務長官に指名されたベッセント氏によるドル高容認発言が伝わったことで154円台まで値を戻した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.25
ドル円 基本はレンジ見込みだが予断許さず(11/25夕)
週明けの東京市場は「行って来い」。一時ドル売りが優勢となったが底堅く、そののちVの字型の回復をたどっている。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:山中 康司
2024.11.25
ユーロ ユーロは上げても下げても売りの展開(週報11月第4週)
先週のユーロドルはウクライナ・ロシアの戦争激化懸念から年初来安値を大きく更新する一週間となりました。
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2022.09.03
南ア週報:『上値トライ失敗で急反落。ダブルトップ完成に向けてネックラインを試す展開か』(9/3朝)
今週の南アフリカランド円(ZARJPY)相場は、週初8.16円で寄り付いた後、翌8/30にかけて、週間高値8.25円まで上昇しました。
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2022.08.27
南アランド週報:『CPI・PPIのダブル上昇で持ち直すも戻りは鈍い。反落リスクに警戒』(8/27朝)
南アランド円相場は、週央にかけて記録した約3週間ぶり安値7.99円をボトムに反発に転じると、週末にかけて一時8.18円まで上値を伸ばしました
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。