ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「短期的には買い戻しが継続しやすく(3週前の)高値圏8.17レベルを試しに行く流れにあり、7.90レベルをサポートに8.20レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が8.01レベル、高値が8.24レベルと、予想以上に強い流れを続けた一週間となりました。
先週のランドは世界の主要株価指数が大幅高となったことからリスクオンに回帰する動きが見られ、ランド円でも買いが強まる動きとなりました。ドルの動きとしてはドル円もドルランドもほぼ似たような動きを続けていましたが、ややドルランドでのドル安の動きが強かったことで結果としてランド円が強含んだ動きです。
またテクニカルにも先々週の安値を起点としてかなり幅は狭いものの上昇チャンネルの中を着実に買われる動きとなったことでテクニカルな買いも出ていたと考えられます。
ただ、複数のFRB関係者がタカ派発言をしていることは今後の米金利上昇と新興国通貨にとっての悪材料となりえますし、株高ではあるものの世界的な景気後退懸念による商品市況全般の下げは資源国通貨であるランドにとっては悪材料です。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
上値は先々週の高値圏7.60水準を考えておくとよさそうです。今週は7.10レベルをサポートに7.60レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
先ほど説明した上昇チャンネルをピンクの平行線で示してありますが、さすがに幅が狭すぎて今後もこの中での動きを継続するとは思えません。方向性としてはランド高の動きを続ける可能性はあるものの、悪材料もあることを考えると金曜終値近辺で横方向のもみあいになってくると見る方が妥当に思えます。
今週は8.15水準をもみあいの中心と考え、8.05レベルをサポートに8.25レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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