基本は小動き、133円台を中心の値動きか
〇本日のドル円、133円台を中心としたレンジ取引、方向性に欠ける
〇往来相場が続く見通しの一方、「薄商い=乱高下」を辿る展開に注意
〇本日は8月NY連銀製造業景況指数、同NAHB住宅市場指数など発表予定
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは132.80-134.00、先週末高値133.89が最初の抵抗
〇ドル安・円高方向は132.90レベルの攻防にまずは注目
<< アジア市場の動き >>
週明け15日の東京市場はドルが小安い。ただ、基本的には133円台を中心としたレンジ取引で、明確な方向性はうかがえなかった。
先週末は、先日のペロシ氏訪台に続き、今度はマーキー上院議員(民主党)率いる米議員団が訪台したとして話題に。また、それとは別にロシア軍が占拠するウクライナのザポロジエ原発に対する「断続的な砲撃」などといった報道もいまだ観測されており、放射性漏れの危険性なども指摘されていたようだ。
そうした状況下、ドル/円は133.40-45円で寄り付いたのち、当初はドル売り優勢。決して大きく下げたわけではないが、それでも132.90円レベルまで一時値を崩す局面も観測されている。しかし、下げ止まると再び133円台を回復するなどドルは底堅く推移。結局、16時現在では133.30-35円で推移し、欧米市場を迎えていた。
一方、材料的に注視されていたものは、「中国情勢」と「北朝鮮情勢」について。
前者は、中国軍が10日に台湾周辺での演習終了を発表したが、依然として台湾海峡で威嚇と思しき活動を続けていることが明らかになった。たとえば、台湾国防部は12-13日にも中国戦闘機10機が「中間線」を越えたと発表している。一方、それとは別に日本との小競り合いも継続中で、尖閣周辺での活動も活発だ。海上保安庁の発表によると、本日早朝にも「中国船2隻が尖閣沖で領海侵入した」という。ちなみに「領海侵入」は2日連続、今年23日目の出来事になる。
対して後者は、先日、金総書記からの新型コロナに対する「勝利宣言」を受け、北朝鮮ではウイルス対策として求められていたマスク着用やソーシャル・ディスタンスを取る措置を解除したことが明らかとなった。そうしたなか、国連総長が発した「北朝鮮の非核化要求」に強い反発の姿勢を示したほか、朝鮮中央通信はロシアのプーチン大統領が北朝鮮に書簡を送り、両国関係拡大に意欲をみせたと大々的に伝えているという。
<< 欧米市場の見通し >>
足もとのドル/円相場は再び落ち着きを取り戻しつつあるようで、実際先週末から本日に掛けては133円台を中心としたおよそ1円レンジ。方向性もはっきりしない状況にある。そんなレンジ内での往来相場が続く可能性もあるが、日本が盆休みとなるなど取引が薄い環境下、最近は「薄商い=乱高下」をたどっている。リスク管理だけはしっかりとしておく必要がありそうだ。
日米を中心とした各国金利情勢に対する関心が引き続き高いなか、その金利の先行きに大きな影響を与えかねないファンダメンタルズ要因、発表される米経済指標や株価の動きなどがまずは注視されている。今週は週間を通してなかなか重要な米経済指標が発表され、本日も8月のNY連銀製造業景況指数など幾つかの指標発表が見込まれている。もちろん数字次第だが、商いが閑散としつつあるだけに思わぬ値動きにも一応要注意。
テクニカルに見た場合、ドル/円は薄商い特有の値動きで、基本的には「小動き」ながら、油断をすると間隙を突く格好で荒れ模様の展開をたどる。時間足など短期のチャートを見ると、133円台を中心とした一進一退が続く見通しだが果たして如何に。上放れた場合には135円前後の移動平均21日線、下放れるようだと同90日線(132.30-40円)が最初のターゲットに。
本日は米経済指標として、8月NY連銀製造業景況指数や同NAHB住宅市場指数などが発表されるものの、米当局者による講演予定等はとくになし。新規材料には幾分欠ける。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは132.80-134.00円。ドル高・円安方向は先週末高値の133.89円が最初の抵抗。上抜ければ134円台乗せも。
対するドル安・円高方向は、本日東京安値の132.90円レベルの攻防にまずは注目。しっかり割り込めば90日線が意識されそうだ。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2022.08.16
ドル円、下落後に持ち直すなど133円台での底堅さを維持。ユーロは大幅下落(8/16朝)
週明け15日(月)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。