トルコリラ円レポート月曜版
〇先週のトルコ円、安値7.30レベル、高値7.55レベルの値幅の中で、横方向のもみあい継続
〇ドルトルコリラが18.0手前で膠着状態を続ける中、ドル円の動きがそのままトルコリラ円に影響
〇8/18トルコ中銀会合では現状維持が予想、会合後トルコリラ売りの動きが出る可能性
〇対円は年初来安値7.25レベルまでまだやや距離があり、上値は重いものの下げきれない動きとなるか
〇今週は7.25レベルをサポートに7.55レベルをレジスタンスとする流れをみる
〇ドルトルコリラが18.0を上抜けるリラ安の動きとなる場合、大台7.00に向けて動く可能性も
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「ドルトルコリラでの大台上抜けを想定し改めてトルコリラ円でも前週安値水準をトライする展開を考え、7.10レベルをサポートに7.60レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.30レベル、高値が7.55レベルと、予想よりも狭い値幅の中で横方向のもみあいを継続した一週間となりました。
先週のトルコリラは、ドルトルコリラが18.0の大台手前で膠着状態を続ける中、ドル円の動きがそのままトルコリラ円の動きに影響していました。米国CPI後に下げて上値が重くなっての週末クローズです。ドルトルコリラのトルコリラ最安値圏でのもみあいは既に3週間続いていますが、完全に膠着していて動きが出てきません。
先週は5日に行われたトルコ・ロシアの首脳会談に対してEU関係者が、トルコがロシアの制裁逃れに加担するようであればトルコに対しても制裁を加えるといった発言がでていましたし、トルコ経済の悪化を懸念してフィッチに続いてムーディーズも格付けを引き下げB3としたことなど、トルコにとっては悪材料の方が目立ちます。
そして今週は18日にトルコ中銀の会合が開かれますが、最近のインフレ高騰に関係なく現状維持が予想されていますので、会合後にトルコリラ売りの動きが出てくる可能性はあるでしょう。これまで18.0の手前で不自然にトルコリラ買いで動きが止められているため、今後18.0を突破する動きが出てくる時には一気にトルコリラ安に振れるのではないかと見られます。
対円では先週安値7.55レベルは8月第1週につけた年初来安値7.25レベルまでまだやや距離があり、仮にドルトルコリラでトルコリラ売りが出た場合でも、この年初来安値をトライするかどうかという水準で止まる可能性もあります。ドル円でもまだ下げたところではドル買いオーダーが出てくる状況ですから、上値は重いものの下げきれないという動きになりやすそうです。
ちなみに史上最安値の6.09レベルには相当に距離はありますが、最近のトルコリラ円は長期的に下降チャンネルのなかでの動きと見ることも出来ますので、今週は週足チャートを見ておきましょう。
対円では先週安値7.55レベルは8月第1週につけた年初来安値7.25レベルまでまだやや距離があり、仮にドルトルコリラでトルコリラ売りが出た場合でも、この年初来安値をトライするかどうかという水準で止まる可能性もあります。ドル円でもまだ下げたところではドル買いオーダーが出てくる状況ですから、上値は重いものの下げきれないという動きになりやすそうです。
ちなみに史上最安値の6.09レベルには相当に距離はありますが、最近のトルコリラ円は長期的に下降チャンネルのなかでの動きと見ることも出来ますので、今週は週足チャートを見ておきましょう。
中段のドルトルコリラの膠着が目立ちますが、トルコリラ円としては8月に入ってからのレンジを上抜けるとは思えません。
今週は先々週安値7.25レベルをサポートに先週高値7.55レベルをレジスタンスとする流れを見ておきますが、ドルトルコリラが18.0を上抜けるトルコリラ安の動きとなる場合には大台7.00に向けて動く可能性は常に考えておくべきでしょう。
注:ポイント要約は編集部
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