ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円週初7.83レベルをつけたものの雇用統計後8.05レベルまで買い戻され、高値引け
〇ドル円の動き大きく、上げも下げもドル円の影響が大きい一週間
〇南ア関連の材料としては今週もあまり値動きに影響のあるものはなさそう
〇いったん楽観的になっている米国、南アにとって最大の貿易国である中国あたりの景気動向要注視
〇今週は7.90レベルをサポートに8.20レベルをレジスタンスとする流れか
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「安値圏を下抜けた来た動きから5月安値7.84レベル(ピンクの水平線)を試しやすい流れになってきたと言え、7.85レベルをサポートに8.10レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.83レベル、高値が8.05レベルと、ほぼ予想通りの展開になった一週間となりました。
先週のランドは、ドルランドとドル円が同じような動きをしている中で、ドル円の動きが大きく上げも下げもドル円の影響が大きい一週間となりました。週初はドル円が130円台前半まで下げる動きによってランド円も下げ、5月安値に並ぶ7.83レベルをつけました。その後のドル買い戻しの動きでもやはりドル円の動きが大きく、週末の雇用統計では一時的にランド安の動きも見られたものの、8.05レベルまで買い戻され、ほぼ高値引けとなりました。
南アフリカ関連の材料としては先週同様に今週もあまり値動きに影響を与えるようなものはありません。多少影響が出そうな指標として11日に発表される6月製造業生産がありますが、よほど予想から外れた結果にでもならないと動きは限定的でしょう。また先週の下値トライでターゲットの5月安値はつけたものの下抜け出来ず高値引けとなったことを考えると、悪い数字が出たとしても5月安値を下抜けることは難しそうです。
どちらかというと世界的な景気後退懸念、いったん楽観的になっている米国、南アにとって最大の貿易国である中国あたりの景気動向に関して何か出てくるかどうか、といった点の方が相場への影響は大きいと思われますが、今週は経済指標や要人発言等が少ないため、基本的には材料薄の一週間となってきそうです。
ファンダメンタル的には変化が少ないのでテクニカルに考えてみます。まずはランド円の週足チャートから見て行きます。
長期的には今年は4月高値と6月高値とでダブルトップのリバーサルパターンを形成中ですが5月安値7.84、先週安値7.83とほぼ同水準で反発したことで下抜けはお預け先送りとなったと言えます。ただ反発と言っても反転上昇というほどの動きでは無いため、まだ下げる可能性も残されているというところです。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
こちらを見ると6月高値からのレジスタンスラインを週明けに上抜ける動きとなってきました。ごく短期的には買い戻しが継続しやすく、先々週の高値圏8.17レベルを試しに行く流れです。いっぽうでサポート側は5月安値を抜け切れなかったことから雇用統計直後の安値圏7.90レベルがサポートとなりやすいと考えられます。
これらの2つの水準から今週は7.90レベルをサポートに8.20レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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