トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「昨年の規制で反落後の戻り高値とその後の安値圏の半値水準8.25レベルと今回の新規制導入前の高値圏7.90レベルも参考にして、7.90レベルをサポートに、8.20レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.80レベル、高値が8.08レベルと、予想よりもトルコリラ安の一週間となりました。
先週のトルコリラは週前半は対ドルでのトルコリラ売りが目立ち、トルコリラ円では想定したサポートを下抜けてからは同水準をレジスタンスにかなり狭い値幅での取引が続きました。下げた要因としては新規制(一定以上の外貨を保有する企業は融資を受けられない)の効果が早くも薄れたことに加え、世界的なインフレ率上昇がトルコにも影響を与え緩和政策を続けるトルコ中銀の金融政策が状況を一段と悪化させるリスクを嫌気したものと言えます。
今週はトルコは5営業日のうち月・火・金と3営業日も休場となることもあって、基本的にトルコ市場の動きは鈍くなってくるはずです。しかし、既に新規制前の水準に下げてきていることを考えると戻り売りが得やすい流れには変化は無いものと見られます。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
青の水平線は先週同様に週足チャートで今年に入ってからのレンジの下限7.55レベルと半値8.24レベルですが、今週はピンクの水平線として先々週安値と3週前安値の位置に引いてみました。トルコ市場が休場となることから、これら両水準をサポートとレジスタンスにしやすいという見方です。
今週はこれら過去の安値を参考にして、7.70レベルをサポートに7.95レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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