トルコリラ円レポート月曜版(22/6/13)

先週のトルコリラ円は安値が7.56レベル、高値が7.95レベルと、ほぼ予想通りの展開の一週間となりました。

トルコリラ円レポート月曜版(22/6/13)

トルコリラ円レポート月曜版

〇先週のトルコリラ円、安値7.56高値7.95レベル、ほぼ予想通りの展開
〇エルドアン大統領、高インフレ下での利下げ継続発言、リラ売り促す
〇6/23トルコ中銀会合、14.0%政策金利維持予想、利下げにつながる発言有無には注意
〇今週は米FOMCとトルコ中銀会合予定、ドル高リラ安継続か、7.15試す可能性も
〇今週は7.40レベルをサポートに7.95レベルをレジスタンスとする週とみる

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「上側は前週高値と重なる5月19日安値7.94、下側は次の節目7.50というテクニカルなターゲットを参考にして、7.50レベルをサポートに、大台8.00レベルをレジスタンスとトルコリラ安継続の流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.56レベル、高値が7.95レベルと、ほぼ予想通りの展開の一週間となりました。

先週のトルコリラは、週明け6日にエルドアン大統領が「現政府が利上げすることはない。引き続き利下げしていく」と激しいインフレにも関わらず利下げ継続を明確にしたことが嫌気されトルコリラ売りにつながりました。トルコ中銀は来週23日に金融政策決定会合を開きますが、CPIが70%を超える状況の中で利下げに動くことはさすがに無いと見られます。現状14.0%の政策金利は現在のインフレ率を考えると低すぎますので、おそらくは現状維持だとは思うものの、今後10日間の間に利下げにつながるような発言が出て来ないかには注意が必要でしょう。

現在の為替相場を見ていると円独歩安のイメージですが、ここに来てトルコリラが円よりも弱い流れになっていますので、いかにドルトルコリラでもドル高・トルコリラ安が進んでいるかがわかります。そして今週は15日にFOMCがあり0.5%利上げが織り込まれていることを考えると、まず米金利上昇でドル高(トルコリラ安)、次に来週のトルコ中銀会合に向けてトルコリラ安と引き続きトルコリラ安の流れを考えざるを得ない状況です。

テクニカルには週足チャートから見て行きます。

トルコリラ円レポート月曜版

昨年末の史上最安値6.09とその後の戻り高値11.07を使って78.6%(61.8%の平方根)押しを考えると7.15となっています。既に先週安値が年初来安値更新となっていることを考えると、今週のFOMCと来週のトルコ中銀会合とで7.15を試しに行く可能性はありそうです。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版 2枚目の画像

3つのピンクの水平線を引いてありますが、上は先週と先々週高値の7.95、真ん中の水平線は節目の7.50、下の水平線は週足チャートで見た7.15です。どこかの段階で7.15と7.50の間へと下方シフトしていく流れが考えられますが、まだタイミングとしては早そうです。FOMCとトルコ中銀会合が終わるまでは7.50を下抜けて様子見という展開が予想されますので、今週は7.40レベルをサポートに7.95レベルをレジスタンスとやや上値が重くなる一週間を見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

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