オーストラリア 4月貿易収支の予想
明日(木曜日)の早朝、豪州の4月貿易収支が発表されます。前回2月は予想を上回る数値になりました。但し、昨年11月以降は、2022年1月を除き100億豪ドルの黒字を割る数値で推移しており、下図を見ても、オレンジ色の移動平均線は下降(黒字縮小)を辿り、100億豪ドルの青の横線も下回っています。今回の4月予想も+90億豪ドルですので、決して悪い数値ではないですが、2021年前半の様な勢いがありません。
GDPベースでは、第3四半期が月平均118.85億豪ドル、第4四半期が同93.12億豪ドル、今年第1四半期が97.19億豪ドルとなり、第2四半期最初の数値にしては芳しくありません。今回予想通りならGDPベースではマイナス要因になります。
(今回発表予想6月1日12時現在)
過去の推移と3ヶ月移動平均
(2022年3月現在:黒線矢印は今回4月予想値、緑はゼロ、青は100億豪ドルの黒字額基準)
輸出入の項目別予想では、輸出は4月が前月比+1.0%(レンジ+1〜+2%:3月は+0.0%)、輸入は同+1.0%(レンジ+1〜3%:2月は▼5.0%)です。前月は輸入の落ち込みで、収支の黒字が拡大したことになります。
豪ドル対米ドルはシカゴポジション336と昨日の第1四半期GDP内の状況と変わっていません。目先は豪ドルが強含みの中、0.7200の抵抗線に止められ、下値は0.7120〜30サポートまで届かずに今週2日間は0.7150〜0.7200の狭いレンジで推移しています。
下図は週足チャートです。昨年2月高値からの抵抗線A(=0.7640)とそこから平行に下したB(=0.6850)で豪ドル安トレンドになっています。直近は4月高値の急激な抵抗線C(=0.6900)を先週上抜き、現在は戻り高狙いになっています。当面はどこまで戻れるかを探る流れにいます。最初がD(=0.7260)、越えれば同じ昨年2月からの抵抗線E(=0.7340)、上下攻防の横抵抗線F(=0.7555)が順にあります。目先はまず日足の0.7200、0.7240をこなす必要がありそうです。一方、下値は日足ベースで0.7120〜30、0.7090、0.7060、0.7040にサポートありますが、週足ベースでは方向性としてCとBの順になります。
(6月1日14:00、1豪ドル=0.7169米ドル)
オーダー/ポジション状況
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