豪ドル/円、短・中期ともに“強気”の流れ。
6/1に発表された、豪1-3月期GDPは前期比+0.8%、前年比で3.4%といずれも事前予想を上回る好数値となりましたが、為替相場には影響ありませんでした。今週は発表された米国経済指標が強弱まちまちとなり、景気先行きに不透明感はあるものの、米株式市場が落ち着いた動きとなったことや、1日には中国の上海でロックダウンが解除され、段階的に制限が解除される方針が明らかとなったことから、リスク回避的な動きが後退して、ドル売り、円売りが優勢となりました。豪ドルは堅調な国内経済や利上げ継続観測、中国のロックダウン解除などを好材料として対米ドル、対円で上昇しています。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。この日足の下値抵抗は84.80-90にあります。また、5/12に付けた87.31を直近安値とする短期的なサポートラインにも支えられており、この日足の下値抵抗は90.10-20にあります。また、上値も、4/20に付けた95.74を基点として上値を切り下げる流れから、5/30の陽線が上抜けており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変化しています。日足の上値抵抗が94.20-30にありますが、これを上抜けて終えた場合は来週以降一段の上昇に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は94.20-30,94.70-80,95.00-10に、下値抵抗は93.90-00,93.60-70,93.10-20にあります。93円割れで終えた場合は下値リスクがやや高くなりますが、この場合でも90円を割り込んで終えない限り、“弱気”に変化しません。21日移動平均線は90.89にあり、これをしっかり上抜けて“豪ドル強気”の流れに戻しています。また、120日、200日線は87.04と85.10に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は、小陽線で終え、上値を切り下げる流れからは上抜けきれずに越週しましたが、今週は週初から上値トライの動きが先行して大陽線で終える可能性が高くなっています。また上値を切り下げる流れからもしっかり上抜けており、90円を割り込んで越週しない限り、“ダマシ”となる可能性が低い状態です。週足ベースで見た上値抵抗は95.50-60,96.00-10,97.30-40に、下値抵抗は93.60-70,92.10-20にあります。31週、62週移動平均線は86.01と84.39に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
6/2現在、31週、62週移動平均線は86.01と84.39にあり中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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