A＄シカゴポジション（2022年4月19日現在）

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

ドル円は大きくドル高方向となったにも関わらず、目安の10〜11万枚から逸脱できず、現状ではドル一段高を見ていないことになります。しかもやや円ロングを増やしてのポジション調整なので、利益を懐に入れた形です。ユーロも目安の5万枚には達していないので、まだ引っくり返しできる位置にいます。今週以降は、オセアニア通貨を再度ショートメークするのか、あるいはポジションを利確して戦略を変更するのかを待ちます。一方、ドル円は130円乗せが通過点のドル高を見ていれば、先週は15万枚方向開始への動きとなってもおかしくありませんでしたが、そこまでの相場は見ていない様です。慎重に対応しており、場合により5万枚方向への動きになれば、ドル高相場は一度終わり、再度押し目待ちになりそうです。

シカゴはロング569枚減、ショート447枚減で、差し引き僅か120枚のネット豪ドルショート増に留まっています。ネットポジションでまだ2万枚台なので、相場観はありません。3月の豪ドル高に戻った時にショートを損切りしたので、引き続き一度スクエア方向で手仕舞いの可能性大と見ています。シュートコストは0.73〜0.74ですので、十分に利食えますし、逆にここからショートの積み上げもできます。チャートを見ると、豪ドル安トレンドライン0.7030〜0.7570内で、シカゴ締日の終値ベースでは綺麗に抵抗線で止められ、そこから400ピップスもの豪ドル安になっています。このレンジ内にあるもう1本の黒のラインは0.7210〜20にあり、先週の締日終値（0.7370）ではこのサポートラインを維持していましたが、現在のスポットは既にブレークしており、明日の締日に0.7210以上に戻せるのかとなります。逆にある程度の先行き豪ドル安を確認すれば、再度ショートメークに走る可能性があります。

実際の相場は、先週コメント内で記した0.7340のサポートを切れると0.7280〜90、0.7230、0.7170〜80方向トライになるとしましたが、現在はその最後のサポートまできています。既に短期の豪ドル高トレンドは下抜いているので、現状の流れは0.7100〜10、0.7050、0.70方向トライの可能性が高まっています。上値は0.7230〜40、0.7280、0.7340に抵抗線あり、最後を越えないと豪ドルは弱いままが続きます。その意味で、この豪ドル安の流れで、シカゴは利確するのか、あるいは再積み増しするかを見たいと思います。（1豪ドル＝0.7168米ドル、4月25日14：15）